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第 319 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年10月9日
兼 題:「落し水」、「新米」、「門」 ※「門」は、無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
319-01 新米の八十八の成果かな 野浮 1 勝坊
319-02 門灯の灯りに匂ふ金木犀 クリトン 2 勝坊・早香
319-03 秋灯や目立たぬ門の隠宿 Yumi 3 野浮・たんこ・蒼穹
319-04 葷酒山門ニ入ルヲ許サズ薄紅葉 野浮 3 甘納豆・越冬こあら・Yumi
319-05 門の外祭りの笛に踊る子ら
319-06 落し水大地ぱりぱり裂けにけり
319-07 新米の炊けし茶碗の大ぶりに
319-08 やや寒の助六舐めて潜る門 越冬こあら 1 未貴
319-09 姨捨の月の寺なる落し水 びーどろ 2 甘納豆・早香
319-10 茜さす雲にちからを落し水 未貴 1 びーどろ
319-11 新米を母に隠れて天こ盛 越冬こあら 1 たんこ
319-12 新米の湯気も疎まし気のやまひ Yumi 2 クリトン・勝坊
319-13 新米の一粒や嗚呼もったいない
319-14 順々に棚田の水を落しけり 野浮 1 勝坊
319-15 落とし水落ちきるまでの立ち話 Yumi 6 甘納豆・クリトン・中ちゃん・勝坊・未貴・こひつじ
319-16 豊作や水落とす顔満足げ
319-17 新米と生食用の明太子 中ちゃん 1 びーどろ
319-18 新米や仲良き人の匂ひかな たんこ 1 クリトン
319-19 引つ越しのなか新米の塩むすび 蒼穹 3 甘納豆・中ちゃん・こひつじ
319-20 畦少し一鍬入れし落とし水 勝坊 1 こひつじ
319-21 蜩や白鷺城の大手門 勝坊 1 早香
319-22 門衛の直立不動鶏頭花 蒼穹 4 越冬こあら・Yumi・早香・びーどろ
319-23 鋳鉄の門扉冷ややか搬入日 甘納豆 2 蒼穹・びーどろ
319-24 浄水器付け新米の封を切る 甘納豆 2 中ちゃん・びーどろ
319-25 新米が貰へる仲となりにけり クリトン 4 野浮・たんこ・蒼穹・未貴
319-26 長き夜の門問悶の不眠症 こひつじ 1 野浮
319-27 朝粥やまづ隠し田の落し水 蒼穹 1 野浮
319-28 赤のまま行人門に消えにけり びーどろ 4 蒼穹・Yumi・未貴・こひつじ
319-29 落し水食料自給率低下
319-30 落し水渡る世間は水たまり 甘納豆 2 越冬こあら・Yumi
319-31 落し水藁と軍手を流しけり 中ちゃん 1 こひつじ
319-32 順々に水落しゆく棚田かな
319-33 逡巡す加減わからぬ新米に 早香 1 たんこ
319-34 田の神に先ず新米を供えけり 勝坊 1 中ちゃん
319-35 落し水心を込めて入れる鍬 早香 1 クリトン
319-36 一口に身の内そよぐ今年米 未貴 2 越冬こあら・早香
319-37 山門をめざす登攀秋暑かな 中ちゃん 2 クリトン・蒼穹
319-38 裏門の石垣の密秋うらら
319-39 正門へ至る回廊蔦紅葉 早香 7 甘納豆・野浮・中ちゃん・たんこ・越冬こあら・Yumi・未貴

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