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第 320 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年10月23日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
320-01 台風来ボレロのやうな雨連れて 勝坊 4 こひつじ・野浮・蒼穹・びーどろ
320-02 コスモスをデジカメに撮り壁紙に
320-03 食傷の深手負ひけり松茸飯
320-04 土の道小春日和に誘われて Yumi 1 早香
320-05 艶やかなままに落ちをる木の実かな 蒼穹 2 未貴・野浮
320-06 ピラカンサスいきなり訪うて驚かれ 未貴 2 甘納豆・びーどろ
320-07 黄昏てゆく秋の日と己が身と 野浮 2 勝坊・翠玉
320-08 吾亦紅まず近況を伝え合い
320-09 大鴉刈田を踊る如歩き
320-10 歯応へを味わつてゐる林檎かな 野浮 4 中ちゃん・勝坊・翠玉・越冬こあら
320-11 身に入むや別れましたと姉の文 翠玉 4 未貴・こひつじ・野浮・クリトン
320-12 長き夜に読み始めたるミステリー
320-13 こゑの出てま中にゐたる花野かな びーどろ 2 未貴・早香
320-14 芋喰ふて笑ひころげて芋喰ふて こひつじ 3 甘納豆・早香・野浮
320-15 粒ごとの笑みの大きく栗届く 未貴 1 越冬こあら
320-16 露寒や一人は寂し人疎し Yumi 3 たんこ・勝坊・クリトン
320-17 長き夜の期末テストの一夜漬け こひつじ 1 たんこ
320-18 山襞の折り目正しき今朝の秋 2 勝坊・翠玉
320-19 見え透いた嘘の向うの曼珠沙華 未貴 4 早香・屯・蒼穹・翠玉
320-20 老いるとは軽くなること落ち葉舞ふ こひつじ 6 甘納豆・未貴・屯・蒼穹・Yumi・クリトン
320-21 磴道を登りし先の薄紅葉 クリトン 2 たんこ・屯
320-22 吾と彼の繋がり具合唐辛子 早香 1 びーどろ
320-23 目玉焼焦がしをるらし秋の昼 甘納豆 2 越冬こあら・びーどろ
320-24 秋風や一乗谷の奥の底
320-25 ひよっとこは女と見たり秋祭り 勝坊 4 中ちゃん・こひつじ・翠玉・Yumi
320-26 回送電車まるで銀河へ行きさうな 翠玉 1 蒼穹
320-27 茶の花や農家の庭に吠ゆる犬
320-28 月明き戦の星を従へて
320-29 猫を抱く黄葉の庭眺めつつ
320-30 鉄塔の脚の踏ん張り鳥渡る 勝坊 6 中ちゃん・甘納豆・未貴・こひつじ・越冬こあら・Yumi
320-31 秋の海ブイがかもめの休憩所
320-32 信号が青くなる間の秋思い 越冬こあら 2 中ちゃん・クリトン
320-33 城塁は野積みのままや蔦紅葉 2 中ちゃん・勝坊
320-34 用終へて案山子軒端で一休み クリトン 3 たんこ・越冬こあら・Yumi
320-35 雲一片風のかたちの見えて秋 1 蒼穹
320-36 赤のまま良しも悪しも根拠無く 早香 1 びーどろ
320-37 茶畑の列なす縁の秋桜
320-38 本堂の金の金具や秋の蝉
320-39 ひよどりの声は遠くの木の天辺
320-40 やはらかく芋の煮えたる町の角 びーどろ 2 たんこ・屯
320-41 蔵朽ちて忘れ扇のごとき町
320-42 ぬばたまの闇に石榴の實の割れて
320-43 指先に犬の骨格暮の秋 越冬こあら 6 甘納豆・こひつじ・早香・野浮・屯・Yumi
320-44 芋鍋の火つつつきつつ男女かな
320-45 朝霧に後姿の溶けにけり 野浮 1 クリトン

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