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第 321 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年11月6日
兼 題:「大根干す」、「神の留守」、「骨」 ※「骨」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
321-01 大根干す老女の白き割烹着 翠玉 1 たんこ
321-02 道を聞く里の大根干されけり
321-03 大根干す関東平野真ん真ん中 野浮 5 中ちゃん・こひつじ・Yumi・屯・びーどろ
321-04 往年を罰する如く大根干す
321-05 神の留守ちちんぷいぷい飛んで行け 野浮 4 早香・中ちゃん・Yumi・クリトン
321-06 年毎に綱の短く大根干す Yumi 1 早香
321-07 表札は出さず仕舞に神の留守
321-08 名人の骨を呑み込み泥鰌掘る
321-09 拝殿の雨樋直す神の留守 甘納豆 3 勝坊・たんこ・クリトン
321-10 覗き見る穴のいくつか神の留守 未貴 2 中ちゃん・びーどろ
321-11 白菊に骨となる日の友の頬 1 翠玉
321-12 ちよつとだけわがまま言へり神の留守 翠玉 2 勝坊・クリトン
321-13 大根干す脚立のうへに緩きこゑ びーどろ 6 甘納豆・野浮・未貴・翠玉・Yumi・屯
321-14 大根干す頃にかさつく背中かな
321-15 干大根への字への字に乾きけり
321-16 傘の骨オブジェとなった文化の日 早香 2 勝坊・こひつじ
321-17 大中小長短太細大根干す こひつじ 3 たんこ・翠玉・Yumi
321-18 若過ぎる新郎新婦神の留守 中ちゃん 4 野浮・こひつじ・屯・びーどろ
321-19 薬掘る江戸の頃から骨接ぎ師 甘納豆 1 野浮
321-20 秋刀魚飯小骨が喉にひっかかり
321-21 冬めくや老骨の箍締め直す
321-22 島影を半ば掲げて干大根 未貴 1 びーどろ
321-23 神留守のジーパンもゐる巫女溜り びーどろ 2 勝坊・越冬こあら
321-24 神の留守巫女神主の大欠伸 越冬こあら 1 クリトン
321-25 大根干すさまになってる若女房 たんこ 1 クリトン
321-26 神の留守もの寂しげな神社かな
321-27 道聞けば大根干す角指差され 3 甘納豆・中ちゃん・越冬こあら
321-28 会釈して通り過ぎたる神の留守 こひつじ 1
321-29 あふむきに朱唇のこゑす神の留守 びーどろ 1 早香
321-30 骨だけは丈夫なりけり今朝の冬 翠玉 5 甘納豆・野浮・未貴・こひつじ・越冬こあら
321-31 初冬の鎖骨頤大腿筋
321-32 白骨の湯に迷い来し雨の秋
321-33 振動の骨に伝はるそぞろ寒 野浮 4 甘納豆・未貴・翠玉・越冬こあら
321-34 人波の中にて孤なり神の留守 3 甘納豆・未貴・翠玉
321-35 風くぐる鳥居の先は神の留守 勝坊 3 早香・たんこ・屯
321-36 あの時は出雲にありて神の留守 クリトン 1 中ちゃん
321-37 干大根分けて翁の出で来たり 中ちゃん 2 勝坊・未貴
321-38 妹と父の骨置く萩の寺
321-39 その中にあばら骨秘め山紅葉 未貴 2 早香・越冬こあら
321-40 骨董の良し悪し論づ穴まどひ Yumi 2 野浮・こひつじ
321-41 シワの入り加減整え大根干す 早香 2 たんこ・Yumi
321-42 我の内誰かが潜む神の留守 Yumi 1 びーどろ

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