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第 322 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年11月20日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
322-01 はやばやと宿予約する十一月 翠玉 2 たんこ・勝坊
322-02 冬来る洗濯物の重さから 早香 7 中ちゃん・蒼穹・野浮・こひつじ・びーどろ・クリトン・Yumi
322-03 人形のおかれ枯野となる机 びーどろ 2 甘納豆・未貴
322-04 朝の陽の水面に弾み白鳥来
322-05 身にしむや夜間外出禁止令
322-06 居座りし風邪めとつとと出ておくれ こひつじ 1 たんこ
322-07 言う事を鯨ベーコン聞かぬ奴 越冬こあら 3 中ちゃん・甘納豆・こひつじ
322-08 歳時記に栞一枚柿落ち葉 クリトン 2 早香・越冬こあら
322-09 裸木となりしも悲喜を脱ぎきれず 未貴 2 びーどろ・クリトン
322-10 七五三前歯の二本抜けてをり こひつじ 2 たんこ・クリトン
322-11 晩秋や友の訃報がとどく頃
322-12 散り敷きてやはり掃かるる柿落葉 蒼穹 1 クリトン
322-13 凩や歴史年表丸暗記 越冬こあら 6 中ちゃん・野浮・翠玉・早香・こひつじ・Yumi
322-14 着膨れて佳きも悪しきも特になく
322-15 露天湯の凩に顔さらしをり
322-16 予報士はすまなさうに寒さ告げ 勝坊 2 たんこ・Yumi
322-17 常さへも静かな鎮守神の留守 クリトン 4 中ちゃん・野浮・勝坊・Yumi
322-18 短日や一つ仕事を繰越して Yumi 4 蒼穹・野浮・翠玉・越冬こあら
322-19 せせらぎに紅葉筏が流れ行く
322-20 枯葉踏む靴の硬さや月曜日 甘納豆 3 こひつじ・未貴・びーどろ
322-21 ビル見上げ即ち冬の雲見上げ 中ちゃん 2 越冬こあら・未貴
322-22 風筋は自づと避けて返り花 蒼穹 3 甘納豆・早香・クリトン
322-23 木枯しになぶられてゐる広告塔 野浮 1 翠玉
322-24 冬川を藏して冥し赤き崖
322-25 冬晴に去年と同じ金の鯱 クリトン 3 中ちゃん・勝坊・未貴
322-26 時雨るるやもう出かけるのやめようか
322-27 至福とは無為の世過ぎか枯尾花
322-28 紅葉且つ散りぬ畳のうへの佳き 蒼穹 1 びーどろ
322-29 雄鴨の後に慎まし雌の鴨
322-30 姉は赤妹はピンク七五三
322-31 冬茜ビルは四角く月まるく 甘納豆 2 早香・勝坊
322-32 竹林に静寂の刻冬に入る
322-33 街川にナースの白のゆりかもめ 未貴 1 びーどろ
322-34 霜月の天上の節顔となる
322-35 銭湯の長き暖簾や冬来る 未貴 4 甘納豆・蒼穹・早香・越冬こあら
322-36 やわらかき言の葉の中冬来る
322-37 滑舌の良き右翼なり北颪 甘納豆 1 越冬こあら
322-38 凩の街や灯しの矩形なる
322-39 銀杏からから人無き方へ吹き寄する Yumi 1 甘納豆
322-40 掌に記憶の重さ寒林檎 越冬こあら 5 蒼穹・翠玉・こひつじ・未貴・Yumi
322-41 テナントは空家ばつかり木枯吹く 翠玉 3 蒼穹・たんこ・勝坊
322-42 冬うらら語尾の雅な京言葉 勝坊 2 野浮・翠玉

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