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第 323 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年12月4日
兼 題:「臘八会」(らふはちゑ)、「冬木」、「洗」 ※「洗」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
323-01 臘八会鶏鳴までの禅苦行 勝坊 2 たんこ・屯
323-02 臘八会遅き夜明の始まりぬ 中ちゃん 2 勝坊・翠玉
323-03 冬雲へ伏しにびいろの洗面器 未貴 2 こひつじ・びーどろ
323-04 友と会う冬木の並ぶ交差点 早香 1 たんこ
323-05 みづ音の夜を曳きつれし臘八会 びーどろ 1 早香
323-06 吹きさます粥の窪みや臘八会 未貴 5 越冬こあら・野浮・甘納豆・翠玉・こひつじ
323-07 臘八会争いの無い国に住み
323-08 洗礼を受くる親子や冬薔薇 翠玉 1 越冬こあら
323-09 駅の灯の見えゐて遠き冬木道 勝坊 5 甘納豆・こひつじ・未貴・屯・クリトン
323-10 小春日和久しぶりの洗濯日
323-11 冬木より縦に透けたる向う岸 未貴 6 中ちゃん・野浮・早香・翠玉・こひつじ・Yumi
323-12 蕪洗う洗い終われば暮れている 甘納豆 3 中ちゃん・早香・びーどろ
323-13 昨日来て脅へし子犬冬木立
323-14 柚子の湯の香の残る風呂洗ふ Yumi 3 勝坊・屯・クリトン
323-15 やうやうに賀状書き終へ筆洗ふ
323-16 江東区冬木二丁目火の用心 甘納豆 2 たんこ・Yumi
323-17 風止みて冬木は息を潜めけり 野浮 1 越冬こあら
323-18 臘八のみづのにほひの畳かな びーどろ 3 中ちゃん・甘納豆・未貴
323-19 鑞八会釈迦の苦労を誰ぞ知る
323-20 毛糸編む洗ひし髪の乾くまで こひつじ 6 中ちゃん・勝坊・早香・屯・びーどろ・クリトン
323-21 万歳も気をつけもあり冬木かな こひつじ 5 中ちゃん・野浮・甘納豆・翠玉・びーどろ
323-22 川下り春待つ舟を洗ひ居り
323-23 電球の切そふに点く臘八会
323-24 祖父も父も僧でありけり臘八会 甘納豆 1 Yumi
323-25 洗面所鏡越し見る冬薔薇
323-26 生まるるも朽ちるもこの地冬木立 3 勝坊・野浮・未貴
323-27 短日や懸案事項洗出す 野浮 1 越冬こあら
323-28 臘八会靴音たてぬ警備員
323-29 園児皆足袋跣なり臘八会
323-30 立ち退き予定地冬木の桜かな びーどろ 1 未貴
323-31 冬の樹に冬の時間は寄り添って
323-32 臘八の寺の畳の軋みけり こひつじ 3 早香・未貴・Yumi
323-33 カメラ提げ冬木のもとに待ち合はす 中ちゃん 2 甘納豆・びーどろ
323-34 落ち着きの無い犬洗う十二月 越冬こあら 2 野浮・クリトン
323-35 廃校の巣箱置きたる冬木かな クリトン 1 勝坊
323-36 コーヒーにミルクを入れる成道会 野浮 1 たんこ
323-37 頭文字一つ彫られし冬木かな 翠玉 3 屯・クリトン・Yumi
323-38 色失せし街路樹洗う初時雨
323-39 やがて散る葉を染めてをる冬木かな
323-40 短日や洗濯物もたそがれて 中ちゃん 2 越冬こあら・翠玉
323-41 俗なれば煩悩数多臘八会 翠玉 1 たんこ
323-42 本尊の印相やさし蝋八会(インゾウ) 1 こひつじ

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