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第 324 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年12月18日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
324-01 かなしみは夫婦で分けて温め酒 こひつじ 2 勝坊・越冬こあら
324-02 頼り甲斐無くて頼られ煤払
324-03 風のなか毛皮の下の素足かな 蒼穹 2 中ちゃん・越冬こあら
324-04 小春日や鷺の咥ゆる魚光る 翠玉 6 勝坊・早香・屯・未貴・びーどろ・蒼穹
324-05 天と地の藍を残して冬落暉 2 野浮・勝坊
324-06 悴むや香典返し筒二つ
324-07 落とし蓋に鍋のつぶやく雪催ひ 蒼穹 4 野浮・中ちゃん・屯・こひつじ
324-08 狸来る庭にトースト投げてやる
324-09 囲まれて踏ん張る炬燵力む鍋 越冬こあら 2 早香・蒼穹
324-10 時雨るゝや上ル下ルの京の町 野浮 3 屯・こひつじ・未貴
324-11 忘年会呑み過ぎしふり親しきふり 中ちゃん 1 野浮
324-12 黒い服赤い手袋黒い靴
324-13 手袋の片手を脱いで手をつなぐ こひつじ 1 中ちゃん
324-14 角取れて切れ切れとなり年の暮れ
324-15 かいつむり水輪の外へひよいと出づ 未貴 2 早香・蒼穹
324-16 オリオンの牡牛を狙ふ寒さかな 野浮 3 翠玉・屯・びーどろ
324-17 躓きにことぶれは無し夜の落葉
324-18 鮟鱇のコラーゲンでは厭はるる 蒼穹 1 翠玉
324-19 読み掛けし頁に冬日挟み閉ず 4 中ちゃん・こひつじ・未貴・蒼穹
324-20 煤逃げの跨いでしまう陰の神 びーどろ 1 早香
324-21 触れる手に時の渦巻く冬紅葉 未貴 1 びーどろ
324-22 残菊や戸口に残る転居先 3 越冬こあら・びーどろ・蒼穹
324-23 絵らふそく消えしをんなの体かな びーどろ 3 野浮・勝坊・翠玉
324-24 きぬぎぬのみかんすこうしすつぱくて 野浮 3 翠玉・こひつじ・びーどろ
324-25 鎌鼬のやうな恋なる微音かな
324-26 てっぺんの鴉動かず大枯木 勝坊 2 屯・未貴
324-27 雑兵は菊を纏はず斬られをり 勝坊 1 中ちゃん
324-28 初氷夜まで溶けぬ日陰あり
324-29 留守番と知るや知らずや炬燵猫 翠玉 4 勝坊・早香・越冬こあら・こひつじ
324-30 着膨れて迷彩色で立飲み屋 越冬こあら 1 野浮
324-31 一回り小振りの物で年用意 早香 3 翠玉・越冬こあら・未貴
324-32 登校の子ら息白くはしゃぎをり
324-33 転職を考へてゐる日記買ふ

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