開句日：平成１８年１月８日 兼　題：なし

No.	俳　　　　　　　　　　句	作　　者	選	選　　　　　　　　　　者
325-01	天恵のいろと思へり今朝の雪
325-02	両の手に勿体振つてお年玉	こひつじ	1	勝坊
325-03	寒の柝仕方話の大団円
325-04	一坪の庭に漂ふ淑気かな	甘納豆	6	野浮・蒼穹・翠玉・こひつじ・屯・Ｙｕｍｉ
325-05	身奇麗に片付け損ね去年今年	早香	1	Ｙｕｍｉ
325-06	年毎に簡略となる御節膳	Ｙｕｍｉ	2	中ちゃん・屯
325-07	七草の粥になにやら紅きもの	蒼穹	3	こひつじ・越冬こあら・クリトン
325-08	風蕭蕭冬の花火の斜に散りぬ	野浮	1	びーどろ
325-09	群れだちて鴨に異端のなかりけり	びーどろ	4	野浮・勝坊・こひつじ・Ｙｕｍｉ
325-10	裸木の残る一葉に風遊び
325-11	初夢をつかみ損ねて二度寝かな	翠玉	2	勝坊・越冬こあら
325-12	寒の夜まだある重さ一人酒	勝坊	2	早香・甘納豆
325-13	箸紙に名前書き終へすべて終ゆ	クリトン	2	早香・甘納豆
325-14	氏神も三日に訪へば常のごと	クリトン	1	屯
325-15	初夢を見たかも知れん二日酔い	越冬こあら	2	中ちゃん・翠玉
325-16	初明り心離れぬブッセの詩
325-17	新品の椀の朱色に淑気かな	こひつじ	1	屯
325-18	本当はさみしがりやな雪女郎	野浮	1	びーどろ
325-19	冬濤の仁衛門島へ手漕ぎ舟	中ちゃん	1	蒼穹
325-20	寒椿好きは嫌いを閉じ込める	早香	5	野浮・翠玉・越冬こあら・クリトン・びーどろ
325-21	打ち揃い屠蘇杯の順不同	越冬こあら	3	中ちゃん・翠玉・甘納豆
325-22	人波に連れて来らるる初詣	翠玉	3	早香・勝坊・びーどろ
325-23	用意せし年玉ひとつ残りをる	蒼穹	3	中ちゃん・こひつじ・クリトン
325-24	「ローマ人の物語」読む去年今年
325-25	去年今年同じ時空のひとところ	Ｙｕｍｉ	1	早香
325-26	マンションの出来て初富士欠けて見ゆ
325-27	おみくじは末吉がよし夫婦道	Ｙｕｍｉ	4	早香・勝坊・越冬こあら・クリトン
325-28	雪といふこの美しさ魔女潜む
325-29	冬木立月下に木霊吐かんとす	屯	3	野浮・蒼穹・翠玉
325-30	初山河いつもつらぬくものに道	びーどろ	2	蒼穹・甘納豆
325-31	少年は初日に向かい仁王立ち	早香	1	屯
325-32	初春や手を置いてみる妻の膝	中ちゃん	4	野浮・蒼穹・こひつじ・クリトン
325-33	難しき名の神々や初詣	勝坊	4	中ちゃん・甘納豆・Ｙｕｍｉ・びーどろ
325-34	初御籤大吉願ふ人の列
325-35	冬菊の黄むかし京浜工業地帯
325-36	初夢や犬にはいぬの幸ありて	蒼穹	2	越冬こあら・Ｙｕｍｉ
325-37	騒がしき四日質屋も開いている
325-38	呑み疲れテレビ疲れの三日かな
325-39	紅白の繭玉提げて日本髪