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第 337 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年6月25日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
337-01 短夜や妻にかくれて書くブログ 長月 2 千里・童子
337-02 ノーブラの乳首透けるや薄暑光
337-03 五月闇いやな予感の電話鳴る 翠玉 1 越冬こあら
337-04 夏至の夜街灯ばかり明るくて 早香 3 蒼穹・勝坊・紫土
337-05 旧友や碁盤捜せば黴てゐし
337-06 短夜や傍の女の高鼾
337-07 老いらくの恋と笑ふかなめくじら 長月 1 Yumi
337-08 蜘蛛の囲の端つこちよんと突いてみる 翠玉 2 千里・紫土
337-09 風薫る舸子の大櫂下り舟 勝坊 1 甘納豆
337-10 スラッシュで区切る世の中梅雨曇 甘納豆 4 蒼穹・翠玉・越冬こあら・びーどろ
337-11 冷し酒亡友の十八番の応援歌
337-12 更衣透けて乳首が迫り来る 童子 1 野浮
337-13 沸かしても沸かしても減る麦茶かな こひつじ 5 中ちゃん・千里・甘納豆・早香・Yumi
337-14 焼あなご瀬戸に注ぐる川あまた 甘納豆 1 びーどろ
337-15 朝ぐもり塩を濃くせる塩むすび びーどろ 1 甘納豆
337-16 鵜篝や天守の甍と細き月 千里 1 勝坊
337-17 サウナ風呂冷凍ミカンに皆ハシャギ
337-18 揚羽蝶太極拳を振り向かす 未貴 6 中ちゃん・甘納豆・こひつじ・早香・童子・Yumi
337-19 生れてより初めて虹を見た子かな
337-20 かわせみの碧き一閃過たず 勝坊 1 童子
337-21 金魚田の蒼きよ金魚ゐずなりぬ びーどろ 1 野浮
337-22 龍を射るごとく草矢のまつすぐに 蒼穹 1 長月
337-23 祭笛かねやすまでは江戸の内 甘納豆 1 未貴
337-24 雨蛙張り付く自動販売機 翠玉 7 蒼穹・中ちゃん・勝坊・野浮・早香・未貴・びーどろ
337-25 七夕や一年生の鏡文字 こひつじ 3 中ちゃん・長月・越冬こあら
337-26 梅雨晴は父の笑顔よ一周忌
337-27 黒揚羽つるみて空の高むかな びーどろ 3 蒼穹・野浮・童子
337-28 狐面追うて夜店をひと巡り 紫土 1 びーどろ
337-29 浴衣着て不規則に鳴る下駄の音 早香 2 こひつじ・未貴
337-30 スダレ越し紅緒の下駄に猫がジヤレ
337-31 転寝や雲に乗れたら楽しかろ Yumi 1 翠玉
337-32 あぢさゐの写真撮る人撮らぬ人 中ちゃん 2 越冬こあら・Yumi
337-33 呟きの留まるところ五月闇
337-34 焼跡の昭和が匂ふトマトかな 紫土 2 こひつじ・野浮
337-35 水漬きたる尾を重さうに糸とんぼ 蒼穹 2 未貴・紫土
337-36 蛇行せし川の形に麦の秋 Yumi 5 蒼穹・こひつじ・勝坊・早香・びーどろ
337-37 人工の浜に海亀招かれし
337-38 一番星掠め蝙蝠急旋回 野浮 1 千里
337-39 浜豌豆ボール探しの子に夕べ
337-40 父の日のまためぐり来し齢かな 勝坊 1 童子
337-41 行きずりの男に渡す落し文
337-42 梅雨空を見上げる彼氏眉太し
337-43 冷し酒「飲み放題」は時間制 越冬こあら 1 長月
337-44 新聞紙四角く畳む桜桃忌 越冬こあら 3 こひつじ・早香・紫土
337-45 藤五郎とは青梅に佳き名前 蒼穹 6 中ちゃん・甘納豆・長月・翠玉・未貴・紫土
337-46 一杯の梅酒に頬の火照りをり Yumi 3 千里・勝坊・翠玉
337-47 サイダーの泡の向かふの異人墓地 紫土 1 翠玉
337-48 名人の一子相伝冷し酒 野浮 3 長月・越冬こあら・Yumi

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