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第 338 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年7月9日
兼 題:「百合」、「山開」、「自動販売機」 ※「自動販売機」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
338-01 自販機のブーケに待たれをりしごと 蒼穹 1 びーどろ
338-02 透百合咲かせる主婦の悪巧み 越冬こあら 1 びーどろ
338-03 勤勉な自販機濡らす夏の雨 越冬こあら 1 長月
338-04 山百合の香り仄かに君とゐて 勝坊 1 童子
338-05 券売機そばに黙して夏帽子 未貴 6 甘納豆・野浮・中ちゃん・童子・Yumi・紫土
338-06 ナイフ研ぐ音が地を這い百合開く
338-07 百合の香を両手に抱へ楽屋まで 蒼穹 2 早香・千里
338-08 山開五合目まではバスで行く 中ちゃん 3 勝坊・長月・紫土
338-09 半夏生自販機落ちる缶の音
338-10 紫陽花に隠れて自動販売機 翠玉 4 甘納豆・未貴・こひつじ・Yumi
338-11 山開き山並みそこにある限り
338-12 野の百合を踏んで森へと分け入りぬ
338-13 木漏れ日を三々五々と山開き 1 童子
338-14 自販機に入らぬ諭吉明易し 紫土 3 こひつじ・越冬こあら・屯
338-15 近づけば匂いこぼすや小鬼百合
338-16 禊して夜明を待てる山開 翠玉 2 勝坊・千里
338-17 自販機のコの字に並び油汗 甘納豆 1 中ちゃん
338-18 町中の活気戻りし山開き 勝坊 1 早香
338-19 恋心百合の蕾みの先のごと 甘納豆 1 越冬こあら
338-20 百合の香の負けず嫌ひの強さかな Yumi 4 未貴・越冬こあら・びーどろ・紫土
338-21 細き腕捲(まく)って闊歩す山開き
338-22 神主の繁盛したる山開き
338-23 教室に百合置かれたる机一つ
338-24 靴履きて巫女の裾紅や山開
338-25 山開き固く結ばん靴の紐 越冬こあら 7 野浮・早香・中ちゃん・こひつじ・Yumi・屯・翠玉
338-26 先達の六根清浄山開
338-27 自販機の釣銭漁るホームレス
338-28 自販機の並ぶコンビニ大西日 長月 5 勝坊・未貴・こひつじ・越冬こあら・屯
338-29 鹿子百合修道院の真んまへに びーどろ 1 未貴
338-30 コッヘルに噂の疵ある山開 紫土 1 千里
338-31 定年の翌日に行く山開き
338-32 蘂切られ白百合花舗に並びおり 3 野浮・蒼穹・紫土
338-33 行き違ふ度の挨拶山開 Yumi 10 甘納豆・野浮・中ちゃん・蒼穹・長月・未貴・こひつじ・越冬こあら・屯・翠玉
338-34 火渡りは迂回してゆく山開き 蒼穹 1 びーどろ
338-35 追憶のはじめは真白百合の花 未貴 6 野浮・蒼穹・千里・Yumi・屯・翠玉
338-36 百合咲いて集まるものの数あまた
338-37 白百合や逝く日は夫の腕の中 こひつじ 2 童子・紫土
338-38 年一度出会う人あり山開 早香 3 中ちゃん・長月・翠玉
338-39 百合の花切られし茎の丸まりぬ
338-40 アルバムの山のケルンや霧深し 長月 1 千里
338-41 権禰宜のまづくつさめや山開
338-42 自販機や日除け掲げてミニ店舗
338-43 滴りの自動販売機のジュース
338-44 峰入りや出羽三山の修験道 長月 3 早香・勝坊・びーどろ
338-45 自販機のやうに梅置く無人店 中ちゃん 1 蒼穹
338-46 涼求む無言の自動販売機
338-47 蹴られても自販機照らす夏の夢
338-48 コンビニのATMへ夜涼し こひつじ 1 甘納豆
338-49 山開きやまびこ青く還りたる 未貴 1 童子
338-50 百合揺るる雄岳雌岳の岐れ路 野浮 7 甘納豆・早香・蒼穹・勝坊・長月・Yumi・翠玉
338-51 券売機前渋滞の山開

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