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第 339 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年7月23日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
339-01 父と子の同じところに汗疹かな 甘納豆 1 蒼穹
339-02 自転車に夕顔咲かせしまま走る
339-03 輪郭のなくなるやうな暑さかな 翠玉 7 早香・野浮・千里・未貴・屯・紫土・Yumi
339-04 今の音二尺の玉か遠花火
339-05 見ぬテレビ消せば文句の昼寝人 翠玉 3 中ちゃん・勝坊・紫土
339-06 浅草線浴衣姿のちらほらり
339-07 蜜豆の寒天舌で潰してみる
339-08 海に行きイルカと泳ぐ夢を見る
339-09 植え込みに一夜たためり夏の蝶 4 越冬こあら・長月・未貴・びーどろ
339-10 泡盛や硝子の瓶のあはき泡 びーどろ 2 蒼穹・野浮
339-11 川床涼みこゑが瀬音に負けてをり 蒼穹 1 中ちゃん
339-12 はまなすの咲きし河口に船朽ちて Yumi 1 勝坊
339-13 山一つ隔てて育つ雲の峰 野浮 4 中ちゃん・勝坊・屯・Yumi
339-14 不倫せし夢を見にけり竹婦人
339-15 満ち足りて眠る乳呑児原爆忌
339-16 西瓜提げ妙法蓮華経庫裏に坐す 千里 1 翠玉
339-17 リビングの明かりを消して遠花火 甘納豆 2 千里・勝坊
339-18 逢ひにゆくバスの角窓遠郭公 未貴 1 びーどろ
339-19 実りより薄き色なり茄子の花 Yumi 4 甘納豆・長月・未貴・紫土
339-20 また一人川に飛び込む裸の子
339-21 いかづちや一字に迷ふ送り仮名 未貴 5 甘納豆・早香・翠玉・紫土・Yumi
339-22 素つ気なく終へし書き込み心太 未貴 1 野浮
339-23 ほうづきの音に誘われ雪駄買う
339-24 飛ぶ秘密いまだ解らぬ甲虫
339-25 電灯や金魚すくひの紙破れ 中ちゃん 1 越冬こあら
339-26 山ノ沼水草ノ花ミナ白シ
339-27 炎天や仔の首噛んで猫奔る
339-28 七月の坂道上る車椅子
339-29 指切りのぬくもりほのか雲の峰 長月 2 越冬こあら・未貴
339-30 夏帽子深く少年泣いてをり 紫土 4 中ちゃん・翠玉・屯・Yumi
339-31 バリバリと剥がし湯宿の浴衣着る 勝坊 4 千里・長月・紫土・Yumi
339-32 掴み手の曲がり具合や梅雨の傘 越冬こあら 1 びーどろ
339-33 甚平の腹のふくらみ親に似て 長月 2 蒼穹・勝坊
339-34 地獄絵巻果てて炎昼まつただ中
339-35 ナイターに憂さを晴らして泡となる
339-36 会ひにゆく水路に沿いて青葡萄 中ちゃん 2 越冬こあら・野浮
339-37 勝力士汗の目ギユーとつぶりけり
339-38 明易しそろりと町も動き出す 早香 1 未貴
339-39 師を選ぶことはむづかし冷やし酒 蒼穹 3 早香・翠玉・長月
339-40 板塀にビラが重なり街炎ゆる 3 越冬こあら・甘納豆・早香
339-41 浮雲をかけて眠りに麻布団 蒼穹 1 長月
339-42 蓮の花いちまい紙になる水面 びーどろ 1 千里
339-43 茄子馬の脚細くつて長くつて 紫土 3 甘納豆・千里・翠玉
339-44 田草取り洗ひ晒しの夏帽子 勝坊 4 蒼穹・早香・屯・びーどろ
339-45 海の日の雨に消さるる水平線 紫土 6 中ちゃん・甘納豆・蒼穹・野浮・屯・びーどろ

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