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第 340 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年8月6日
兼 題:「硯洗」(すずりあらひ)、「鳳仙花」(ほうせんくわ)、「輪郭」 ※「輪郭」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
340-01 鳳仙花熟し終業チャイム待つ
340-02 輪郭の定かなる貌大西日 甘納豆 1 早香
340-03 かの時が爪紅買いし初めなり
340-04 種跳ばす性(さが)持ちて咲く鳳仙花
340-05 輪郭に残る面影祭の夜 野浮 1 越冬こあら
340-06 先代の形見の硯洗いをリ Yumi 3 勝坊・こひつじ・屯
340-07 妹はほがらかほがらか鳳仙花 未貴 2 千里・紫土
340-08 逃げ水や輪郭崩れる歩道橋 1 長月
340-09 星合を見る人もなし過疎の村
340-10 硯洗ふ濃淡こころ鎮めたる 未貴 1 翠玉
340-11 姿見の二階に見ゆる鳳仙花 びーどろ 2 甘納豆・越冬こあら
340-12 坂の途中客待ち顔の鳳仙花
340-13 憂きことは硯洗いて流しけり 中ちゃん 2 勝坊・野浮
340-14 おしゃべりの途絶えて硯洗ひけり こひつじ 1 中ちゃん
340-15 鳳仙花誰にでもある反抗期 野浮 6 こひつじ・Yumi・越冬こあら・屯・翠玉・紫土
340-16 洗うても洗うても黒き硯かな 紫土 2 千里・びーどろ
340-17 輪郭のふくよかなりし新豆腐 こひつじ 4 未貴・Yumi・越冬こあら・びーどろ
340-18 染指草田舎暮らしのおうなあり
340-19 硯洗い芯がのうてはあきまへん 越冬こあら 2 早香・翠玉
340-20 陽炎に輪郭ぼやけ人去りぬ
340-21 裏庭の見える書斎や鳳仙花 こひつじ 3 中ちゃん・未貴・びーどろ
340-22 輪郭のゆるゆる揺るる大文字 Yumi 4 千里・甘納豆・野浮・こひつじ
340-23 願いあれど硯洗いて文とせず 千里 1 甘納豆
340-24 恋初めて爪染む乙女鳳仙花 1 勝坊
340-25 石鹸の輪郭溶けてゆく暑さ 早香 3 中ちゃん・長月・びーどろ
340-26 輪郭のいつしか未練走馬灯 未貴 1 勝坊
340-27 硯洗ひ祖母は達筆なりきとや 甘納豆 1 長月
340-28 鳳仙花ぐつとぐうつと我慢して 紫土 1 早香
340-29 写経セット買ひたくもあり硯洗
340-30 硯洗ふ父を真似して幼たち
340-31 鳳仙花また一人逝く生き残り 勝坊 1 紫土
340-32 鳳仙花売切特価五十円
340-33 心映え良き文字願い硯洗う 早香 2 Yumi・屯
340-34 筆不精なれども洗ふ硯かな 野浮 1 早香
340-35 豁然と富士の輪郭霧晴れて 勝坊 3 千里・長月・未貴
340-36 鳳仙花少女に囲まれ花紅く
340-37 板塀の下の空きたる鳳仙花 びーどろ 3 中ちゃん・野浮・未貴
340-38 水舟の音せり硯洗ひけり びーどろ 2 甘納豆・翠玉
340-39 輪郭を描いて終る夏休み 越冬こあら 6 早香・こひつじ・未貴・Yumi・紫土・びーどろ
340-40 花氷輪郭丸くなりにけり 翠玉 5 中ちゃん・野浮・こひつじ・屯・紫土
340-41 歳時記に硯洗いの故事を知る
340-42 饒舌の止まらず硯洗ひをり
340-43 鳳仙花はじけて子犬誘いたる
340-44 万物の輪郭を消し夕立来る 中ちゃん 7 勝坊・甘納豆・野浮・長月・Yumi・屯・翠玉
340-45 輪郭のぼやけた写真盂蘭盆会 紫土 2 千里・越冬こあら

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