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第 342 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年9月3日
兼 題:「稲の花」、「蜩」(ひぐらし)、「年毎」 ※「年毎」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
342-01 ひぐらしや都へ帰る背(せな)に降る 千里 1 こひつじ
342-02 稲咲くや太平洋を低気圧 紫土 2 越冬こあら・びーどろ
342-03 蜩の落ちて夕日に枯れにけり Yumi 1 こひつじ
342-04 年毎に案山子の弓の弦を代え 千里 4 中ちゃん・甘納豆・野浮・蒼穹
342-05 蜩やその日暮らしを嘆きけり こひつじ 1 長月
342-06 丹沢の大きく迫る夕かなかな
342-07 蜩やセピア色して古写真
342-08 年毎に増える白髪長き夜
342-09 年毎に昭和も消ゆる秋の風 甘納豆 3 越冬こあら・翠玉・Yumi
342-10 稲の花須恵器の痩せてをりにけり びーどろ 4 中ちゃん・甘納豆・野浮・蒼穹
342-11 年毎に派手好みなる案山子かな
342-12 年毎に音もちひさく遠花火 蒼穹 1 千里
342-13 朝靄の中に乳の香稲の花 長月 4 早香・甘納豆・びーどろ・Yumi
342-14 蜩や思ひ出一つ遠くなり 野浮 5 早香・千里・長月・越冬こあら・屯
342-15 稲の花一穢(エ)も知らず空の紺 2 野浮・びーどろ
342-16 年毎に絵柄の変わる稲穂波 早香 1 中ちゃん
342-17 かなかなや平仮名片仮名英単語
342-18 年毎に猛暑が続く日の増えて 1 越冬こあら
342-19 蜩や喞筒の水を風呂に汲み 蒼穹 3 甘納豆・未貴・びーどろ
342-20 年毎の皺の勲章秋扇
342-21 年毎にヒーロー生まれ運動会 紫土 2 野浮・屯
342-22 嫋嫋(じょうじょう)とじょんがら流れる稲の花
342-23 蜩やペダルの重き帰り道 こひつじ 3 勝坊・翠玉・紫土
342-24 蜩の鳴きやむ頃に風呂を焚く 甘納豆 2 早香・千里
342-25 神々の住む島国や稲の花 野浮 8 こひつじ・早香・勝坊・未貴・越冬こあら・屯・Yumi・紫土
342-26 両腕の欠けし土偶や稲の花 びーどろ 3 未貴・蒼穹・紫土
342-27 稲の花名知らぬ小虫たかりをり
342-28 稲の花供えたりけり田の神に
342-29 鎮守まで白き砂利道稲の花 甘納豆 5 勝坊・未貴・蒼穹・長月・Yumi
342-30 かなかなかな鴉は山へ帰り行く
342-31 ひぐらしに人の恋しき過疎の村
342-32 年毎に骨身に沁みる秋の風
342-33 秋祭屋台当番五年毎 野浮 3 甘納豆・Yumi・紫土
342-34 蜩や傘寿の耳に心地よく 長月 2 中ちゃん・こひつじ
342-35 年毎に葉を落としをり棕櫚の花 中ちゃん 1 勝坊
342-36 稲の花私はずっと此処に居る 早香 3 翠玉・びーどろ・紫土
342-37 稲の花静止画像が添付され
342-38 年毎に消えゆく田んぼ赤とんぼ 翠玉 2 勝坊・屯
342-39 母の背の年毎丸く赤とんぼ Yumi 2 蒼穹・翠玉
342-40 蜩に引き留められ居る二人 越冬こあら 1 野浮
342-41 吹く風に全て任せて稲の花 翠玉 2 早香・千里
342-42 村までの道舗装さる稲の花 蒼穹 2 中ちゃん・長月
342-43 蜩の交じる会話はエンドレス
342-44 夕映に起伏あたらし稲の花
342-45 稲の香のただよう畦を巡りけり 長月 1 千里
342-46 稲の花携帯で呼ぶ昼ご飯 Yumi 4 こひつじ・長月・屯・翠玉
342-47 蜩や今日なにもせぬ日曜日
342-48 蜩や辺りをつつむ夕帷(トバリ) 1 未貴

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