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第 343 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年9月17日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
343-01 先立ちて漆紅葉の紅に
343-02 街道の交通規制秋祭り
343-03 ささやきに似たる沢音薄紅葉 2 未貴・紫土
343-04 新豆腐唸って食べる歳になり 越冬こあら 3 甘納豆・未貴・びーどろ
343-05 秋澄めり樹上に幹を叩く音 蒼穹 2 こひつじ・翠玉
343-06 クリムトの金に沈めり秋の夕 紫土 3 早香・翠玉・びーどろ
343-07 曼珠沙華茎よりみづの匂ひけり びーどろ 3 こひつじ・野浮・翠玉
343-08 妻あらば古希か赤き萩こぼる 3 勝坊・長月・紫土
343-09 夜業果つまだまだ街は騒しく
343-10 颱風過パン屋看板の微笑
343-11 ここだけの話は聞かぬ唐辛子 翠玉 4 野浮・長月・越冬こあら・Yumi
343-12 友見舞ふ帰りの空の鰯雲 中ちゃん 2 紫土・越冬こあら
343-13 唐黍を持ってお帰り店仕舞 早香 1 こひつじ
343-14 二階屋の耳元までも虫の声
343-15 色鳥やひとゆびで打つパスワード 未貴 1 こひつじ
343-16 かしこまる娘の彼氏秋扇 中ちゃん 2 紫土・越冬こあら
343-17 蟷螂や病みて悟りし心技体 長月 2 翠玉・クリトン
343-18 たうなすの煮よか揚げよかいや焼こか Yumi 1 中ちゃん
343-19 秋暑し路面電車は肩揺らし 勝坊 8 早香・甘納豆・蒼穹・クリトン・屯・越冬こあら・Yumi・びーどろ
343-20 赤蜻蛉おんなじむきで群れてをり
343-21 チリチリと鳴くこおろぎや庭暗し
343-22 蟷螂や一分の隙もなき構へ
343-23 獲ることをゲットと言ふや鬼やんま
343-24 二十日月伝言版の楔文字
343-25 テーブルの忘れ扇に香の残り
343-26 ランナーの駆け去る背中鰯雲 Yumi 1 勝坊
343-27 ジャケットに袖を通して秋涼し
343-28 長き夜の恐竜の骨歩くらむ 翠玉 2 未貴・びーどろ
343-29 東京に行く挨拶や桐一葉 野浮 2 甘納豆・Yumi
343-30 秋の夜の独酌こその至福かな 中ちゃん 1 勝坊
343-31 秋霖や電話なんかに出たくない
343-32 黒牛の主したがへ稲田道 蒼穹 3 早香・中ちゃん・長月
343-33 ぽつぺんを吹きそこねたる柘榴かな 未貴 1 甘納豆
343-34 一人だけこちら向いてる芋嵐 早香 1 びーどろ
343-35 鄙に住む老いの幸せ村祭り 長月 1 勝坊
343-36 駅頭に秋くる蒸かし芋のやうに
343-37 混沌(カオス)より生れしわれ等や星月夜
343-38 鬼灯や男の綴る戦中記 長月 6 こひつじ・野浮・未貴・蒼穹・屯・Yumi
343-39 斜交ひに又とびとびに秋のこゑ びーどろ 1 早香
343-40 さみしくてさみしくて死にさう案山子 紫土 2 野浮・翠玉
343-41 寺の鐘余韻染め入る里の秋 勝坊 1 クリトン
343-42 牛の尾の己が尻打つ牧の秋 勝坊 5 蒼穹・中ちゃん・長月・屯・Yumi
343-43 木漏れ日や秋には秋の子守唄 甘納豆 2 蒼穹・屯
343-44 鍬の手を休めし我も花野人 蒼穹 3 早香・未貴・中ちゃん
343-45 日本中運動会の昼休み 甘納豆 1 中ちゃん
343-46 表札は在りし日のまま秋彼岸 7 勝坊・甘納豆・野浮・蒼穹・長月・クリトン・越冬こあら
343-47 角曲がる猫のしなやか秋風裡 未貴 1
343-48 長き夜の王手飛車取り手駒無し こひつじ 2 クリトン・紫土

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