[QLD句会録棚]
第 344 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年10月1日
兼 題:「撫子」(なでしこ)、「冷やか」、「電車」 ※「電車」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
344-01 撫子や新宿御苑人少な
344-02 電車過ぐパンタグラフに秋の空 Yumi 5 中ちゃん・こひつじ・屯・未貴・びーどろ
344-03 撫子の吹かれひとづま倉庫街
344-04 電車待つ人無き駅のちちろ虫
344-05 いわし雲読みかけ本と旅電車 こひつじ 2 中ちゃん・Yumi
344-06 縄電車落葉の上を小走りに 6 甘納豆・早香・勝坊・翠玉・Yumi・紫土
344-07 秋うらら電車男とすれ違う 越冬こあら 3 こひつじ・未貴・びーどろ
344-08 撫子の花ひたすらに写生せり
344-09 終着電車だれの忘れし時雨傘 未貴 3 甘納豆・Yumi・屯
344-10 卓上の冷やかなりし文房具 野浮 2 こひつじ・越冬こあら
344-11 撫子や川沿にある自転車道
344-12 深更の素足で歩く床ひいやり
344-13 秋冷や牛丼求む人の列
344-14 撫子や駄々こねてをり泣いてをり 紫土 1 甘納豆
344-15 電車より人吐き出され大花野
344-16 なでしこや景徳鎮の蛍焼 Yumi 3 勝坊・未貴・びーどろ
344-17 新蕎麦ややうやう電車乗り継いで 翠玉 2 早香・越冬こあら
344-18 蕎麦の花分けて行く一両電車 早香 3 翠玉・Yumi・屯
344-19 なでしこを揺らせし風の便りかな
344-20 撫子の帯進む先人分かれ
344-21 冷ややかな空気の満ちて朝となり
344-22 液晶のガラス冷やか耳たぶに 甘納豆 1 野浮
344-23 撫子や海へ向きたる無蓋貨車 びーどろ 3 中ちゃん・屯・未貴
344-24 撫子の花恥ずかしげ紅を引き
344-25 撫子や浮いた噂も無く三十路 越冬こあら 2 翠玉・紫土
344-26 ドレッシング壜冷やかに撹拌す 未貴 6 甘納豆・中ちゃん・野浮・こひつじ・Yumi・紫土
344-27 秋草や特急列車待つ電車 中ちゃん 1 野浮
344-28 鏡中にサロメに似てし女冷ゆ びーどろ 1 勝坊
344-29 冷ややかや生き残り兵老ひて逝く Yumi 1 勝坊
344-30 水澄むや回送電車うらやまし
344-31 路地裏に猫いる幸や撫子草
344-32 秋冷の紙屑となる手形かな こひつじ 4 早香・野浮・翠玉・紫土
344-33 撫子やベランダ越しに手を振りぬ 未貴 1 翠玉
344-34 秋冷のポストに検査結果かな 越冬こあら 3 甘納豆・早香・屯
344-35 冷ややかやいつもの道を酔ひざめて 中ちゃん 1 びーどろ
344-36 ステンレス製の電車の冷ゆるかな 野浮 3 中ちゃん・越冬こあら・びーどろ
344-37 洗面の水冷やかに目覚めけり 勝坊 1 越冬こあら
344-38 冷ややかな渡り廊下の常夜灯 2 勝坊・こひつじ
344-39 一輪の撫子すわる違い棚 5 早香・野浮・紫土・越冬こあら・未貴

[第343回]  [第345回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]