[QLD句会録棚]
第 346 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年10月29日
兼 題:「鵙」(もず)、「茨の実」(いばらのみ)、「蔓」(つる) ※「蔓」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
346-01 茨の実色づく奥は暮域なり 3 野浮・未貴・びーどろ
346-02 鵙高音階(キザハシ)登る僧の背
346-03 ゆるゆると下る山道茨の実 翠玉 2 紫土・越冬こあら
346-04 鵙日和ジョギイングシューズ新調す
346-05 鵙は啼き腰の痛さよ野良仕事
346-06 秋耕に眼鏡の蔓の曲がりけり こひつじ 5 早香・蒼穹・Yumi・越冬こあら・びーどろ
346-07 茨の実赤く輝く雨上がり 勝坊 1 クリトン
346-08 藤枯れて裸の蔓がくねりをり 中ちゃん 1 越冬こあら
346-09 鵙の贄立入禁止柵の上 早香 3 野浮・蒼穹・びーどろ
346-10 茨の実隣りの垣根気になりぬ
346-11 枯れ蔓を燃やす煙や里の秋 クリトン 2 勝坊・屯
346-12 茨の実賢者は潔く逝きぬ 越冬こあら 6 翠玉・紫土・Yumi・未貴・びーどろ・こひつじ
346-13 茨の実鳥に誘われ迷う道
346-14 鵙一声清掃奉仕始まりぬ
346-15 ひとの名の思い出せなく鵙の贄
346-16 尻天を突き茨の実なんとする クリトン 1 翠玉
346-17 マニキュアを拭いて取らむ茨の実
346-18 秋の霜蔓地を這ふて踏まれをり Yumi 1 中ちゃん
346-19 茨の実犬と遊べば犬のまね
346-20 まだ少し動いてゐたり鵙の贄 紫土 4 翠玉・野浮・クリトン・蒼穹
346-21 秋の蝶蔓の裏より出でにけり 野浮 1 紫土
346-22 イモヅルに悪事暴かれ秋終る 越冬こあら 1 長月
346-23 妻とふたりの遊歩道茨の実 蒼穹 1 クリトン
346-24 鵙日和本殿まであと二十段 翠玉 1 越冬こあら
346-25 茨の実赤きが見えてここが里 中ちゃん 2 早香・勝坊
346-26 蔦かづら蔓華やかに垣を埋め 1 Yumi
346-27 鵙猛る夕日の喉の浅田飴 びーどろ 2 中ちゃん・未貴
346-28 ルカ伝のにはとりが鳴き茨の実 びーどろ 3 翠玉・紫土・未貴
346-29 築十年貧乏蔓の茂りたる 紫土 5 翠玉・野浮・長月・Yumi・屯
346-30 久々に遠出をしたり鵙の晴 長月 2 早香・勝坊
346-31 枯れ蔓をたどり自然薯掘り始む 蒼穹 6 勝坊・長月・中ちゃん・クリトン・屯・びーどろ
346-32 高原の風に覚えや茨の実
346-33 鵙去つて再度視界に現れぬ
346-34 もつれたる蔓はひともと烏瓜 未貴 2 蒼穹・こひつじ
346-35 蔓草や男やもめの独り言 長月 1 早香
346-36 沈む陽に蔓竜胆の実は赤く
346-37 藷の山藷蔓の山土匂ふ 翠玉 10 野浮・長月・中ちゃん・クリトン・蒼穹・紫土・Yumi・屯・越冬こあら・こひつじ
346-38 鵙鳴きし森の香気を浴びにけり
346-39 鵙の贄二肢のまつすぐ見えにけり びーどろ 1 こひつじ
346-40 鵙高音藪に夕影迫るとき 勝坊 1 未貴
346-41 蔓たぐり蔓積み上げて畑仕舞う 1 長月
346-42 野茨の実朝露に色を濃く 紫土 1 勝坊
346-43 鵙鳴いて滲み込む滲み込む化粧水
346-44 別れ来てバスを降りれば鵙の声
346-45 模擬店にじぐざぐの列鵙日和 未貴 4 早香・中ちゃん・屯・こひつじ

[第345回]  [第347回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]