[QLD句会録棚]
第 347 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年11月12日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
347-01 初冬の少年像のただ蒼し
347-02 秋の灯や北斎の娘も絵師であり
347-03 小春日を背なに集めて太公望 6 中ちゃん・野浮・勝坊・越冬こあら・クリトン・Yumi
347-04 暖かい冬と言いつつ閉めるドア 早香 1 勝坊
347-05 神無月何処へも行かぬ山の神 勝坊 3 翠玉・紫土・クリトン
347-06 腹の上猫の眠りて冬来る 早香 3 中ちゃん・こひつじ・越冬こあら
347-07 草紅葉色鉛筆の削り屑 甘納豆 4 早香・屯・クリトン・Yumi
347-08 新米もひとも天日に干さる味 蒼穹 2 甘納豆・びーどろ
347-09 声みがく漆黒みがく冬鴉 未貴 3 蒼穹・甘納豆・びーどろ
347-10 夫居れば夫に運ばせ布団干し こひつじ 2 中ちゃん・紫土
347-11 やはらかき日の射す空へ雪迎へ
347-12 冬蝶うかと陰刻にはまりたる びーどろ 2 甘納豆・翠玉
347-13 ぎざぎざに色失せてゆく渓の冬 紫土 3 こひつじ・翠玉・Yumi
347-14 未整理の書類累々十一月 早香 2 こひつじ・翠玉
347-15 雑草も種膨らませ冬用意 クリトン 1 早香
347-16 陽に光る白きものあり木の葉髪 翠玉 1 勝坊
347-17 枯菊の残れるいろを愛でにけり
347-18 石垣の枯れ蔦刈れば千草花
347-19 スイッチを入れたるごとく落葉かな 野浮 3 未貴・こひつじ・びーどろ
347-20 草の花風ある如く活けられし 2 蒼穹・こひつじ
347-21 落葉掃く会釈の先は筋向ひ Yumi 2 野浮・早香
347-22 ビー玉に色を賜る冬日かな こひつじ 4 蒼穹・野浮・甘納豆・屯
347-23 栗飯の箸ゆくところ栗に会ふ 勝坊 4 中ちゃん・甘納豆・びーどろ・Yumi
347-24 雑踏を墨絵にとどめ秋の暮れ 2 未貴・クリトン
347-25 深閑と基地の金網蔦もみぢ 未貴 3 野浮・勝坊・越冬こあら
347-26 秋冷と潮風容るる浜の宿 中ちゃん 1 蒼穹
347-27 陽光の丸まつてゆく今朝の冬 野浮 3 蒼穹・屯・紫土
347-28 秋深し昔を語る過疎の老 クリトン 1 勝坊
347-29 握り飯ほどの小さき雪だるま
347-30 短日の役所銀行郵便局
347-31 早起きの菓子屋小豆を煮て冷ます 甘納豆 1 越冬こあら
347-32 紅葉せし林は島か半島か
347-33 俎板の海鼠水吐く腸も吐く 紫土 1 翠玉
347-34 白々と悲しみ深む冬の菊 Yumi 1 クリトン
347-35 菊花展孟宗竹の手摺かな
347-36 ガラス越し私の頬と冬の海 越冬こあら 3 早香・紫土・びーどろ
347-37 秋晴の莢鳴りしたる豆畑 蒼穹 1 未貴
347-38 ニューナンブ下げ霜月のポリスマン
347-39 長き夜や仮説に仮説積重ね 野浮 3 未貴・早香・Yumi
347-40 鯛焼やかならず尾より喰ふ癖の
347-41 敗荷のまだ太陽を向いてをり 翠玉 3 中ちゃん・屯・紫土
347-42 天災は忘れぬうちに冬枯るる
347-43 冬すでにベッドタウンの多感な灯 未貴 1 野浮
347-44 冬桜海のマーチを遠く聞く
347-45 保険なら間に合つてます花八手 翠玉 3 未貴・屯・越冬こあら

[第346回]  [第348回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]