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第 361 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年5月27日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
361-01 文よりも先に届きし新茶かな 翠玉 3 こひつじ・Yumi・クリトン
361-02 庭石のいのち覚ませし青雨かな
361-03 つとの雨梅の実もぎはまた明日 ancapigra 1 びーどろ
361-04 臍に風あててやつとこ更衣 ancapigra 1 こひつじ
361-05 青葉風幼子自転車巧くなり クリトン 1
361-06 薔薇の花びらを浮べて薔薇の風呂
361-07 青々と堅いのもあり豆御飯
361-08 サングラスかけ旅人の貌になる 5 蒼穹・勝坊・野浮・樽金・紫土
361-09 くちばしの泥の汚れや夏燕 翠玉 6 中ちゃん・早香・ancapigra・こひつじ・Yumi・クリトン
361-10 下町に生まれ育って祭好き 勝坊 3 越冬こあら・翠玉・紫土
361-11 無防備な肩甲骨や髪洗ふ 紫土 4 未貴・ancapigra・越冬こあら・亜紀
361-12 ウインドに夏衣映して待つ間にも
361-13 ルピナスや未来に元気もらひたる 亜紀 1 未貴
361-14 筍に大小ありき小を掘る 中ちゃん 2 ancapigra・亜紀
361-15 アイスカフェ飲みほし会話途切れけり
361-16 片肌を咎められたり冷奴
361-17 あやめ観る人に交じりし車椅子 中ちゃん 1 樽金
361-18 水芭蕉咲く山峡の養魚場 野浮 2 勝坊・流
361-19 天守閣登つて降りてラムネかな こひつじ 5 蒼穹・野浮・翠玉・流・紫土
361-20 花茴香隣家の猫が用足しに 蒼穹 4 未貴・Yumi・亜紀・びーどろ
361-21 願わくば一日一麺冷素麺 こひつじ 2 早香・越冬こあら
361-22 ひつぱつて解くリボンや夏来る 亜紀 1 越冬こあら
361-23 朝礼の先生の声夏の空 1 早香
361-24 一八の花や封切るエアメール
361-25 衣更して隣り合ふ黒鞄
361-26 一仕事明日に延ばして午睡かな
361-27 あぢさゐの今年ちさきや築地沿ひ
361-28 かぎ穴や鍵おさまりて栗匂ふ びーどろ 1 亜紀
361-29 誰よりも先に見つけて告げぬ虹 紫土 3 早香・流・クリトン
361-30 君逝った後も四角い冷奴 越冬こあら 2 中ちゃん・流
361-31 老鶯の啼きゆく彼方天守閣
361-32 莟得し泰山木の高みかな 未貴 1 びーどろ
361-33 倍音のやがてひとつに蝉丸忌 越冬こあら 1 樽金
361-34 晴天や藤のトンネル香り降る 中ちゃん 1 勝坊
361-35 老鶯の鳴く聲しきり山の寺 クリトン 1 樽金
361-36 水琴に苔玉置かれ青葉風
361-37 蔓薔薇の想定外を愛すなり 未貴 2 早香・野浮
361-38 クレープをたたむ三角街薄暑 未貴 4 蒼穹・中ちゃん・屯・びーどろ
361-39 ディスプレイ画面の中の熱帯魚
361-40 田仕事の切れ目の受診植田雨 蒼穹 4 勝坊・野浮・Yumi・流
361-41 蝙蝠や蛍光灯が消えさうよ びーどろ 3 樽金・こひつじ・翠玉
361-42 万緑に舞ひ降りてくるパラセール 野浮 3 蒼穹・紫土・クリトン
361-43 ビール飲む決まった科白言って飲む 樽金 5 野浮・ancapigra・こひつじ・越冬こあら・屯
361-44 幸楽の暖簾擽る海南風
361-45 看板の誤字塗りつぶす薄暑かな 翠玉 5 蒼穹・中ちゃん・屯・紫土・クリトン
361-46 満開のりんごの花の無慾なり
361-47 午前四時動き始める金魚鉢 早香 1 びーどろ
361-48 煎餅をかぢり田植ゑの話など Yumi 1 翠玉
361-49 故郷や夏めく木場の朝の雨 3 未貴・ancapigra・亜紀
361-50 自転車籠に散歩とふ犬風薫る
361-51 卯の花の垣根鼻歌交じる朝
361-52 擦れ違うタンクトップや五月尽 3 中ちゃん・勝坊・屯
361-53 紫の中の白さや花菖蒲
361-54 玄関にまたも居座る青とかげ 樽金 3 未貴・Yumi・翠玉

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