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第 362 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年6月10日
兼 題:「老鶯」(らうあう、おいうぐひす)、「一八」(いちはつ)、「くちばし」 ※「くちばし」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
362-01 老鶯をきく深山の余白かな ancapigra 8 甘納豆・蒼穹・野浮・流・越冬こあら・亜紀・屯・びーどろ
362-02 嘴は身よりも大き燕の子 未貴 1 勝坊
362-03 老鶯の一声木立を深うする 1 こひつじ
362-04 一八の開くも雨の気配なく
362-05 一八や今朝も散歩は道なりに
362-06 嘴をさしはさむ奴出目金魚
362-07 一八や娘らの声透き通る
362-08 雨意去りて一八の陰彩増せり
362-09 一八や雨傘並べ遊歩道
362-10 くちばしの欲しき器や苺パフェ
362-11 老鶯や伊代の山並みおほらかに 亜紀 1
362-12 一八やきつぱりと言ひ連ねしこと
362-13 一八の花や乾いた屋根の上
362-14 一八の雨がきさうな空気かな
362-15 老鶯の棲家となりし山家かな クリトン 1 長月
362-16 街遠くなり老鶯が近くなる
362-17 烏賊干すや黒きくちばしそのままに 紫土 10 中ちゃん・甘納豆・蒼穹・早香・勝坊・野浮・翠玉・未貴・亜紀・クリトン
362-18 老鶯や帰らぬ旅に出る男
362-19 頭より大きくちばし燕の子 樽金 1 クリトン
362-20 かわせみやピント合わせはくちばしに 翠玉 6 中ちゃん・甘納豆・早香・Yumi・越冬こあら・クリトン
362-21 一八や職人さんに午前の茶 こひつじ 5 流・翠玉・未貴・Yumi・びーどろ
362-22 いちはつの色うすくして夕暮れぬ ancapigra 2 野浮・越冬こあら
362-23 一八の白や五つ六つ橋がかり
362-24 ペリカンの閉ぢしくちばし薄暑光 亜紀 7 樽金・蒼穹・野浮・ancapigra・紫土・屯・びーどろ
362-25 老鶯の瀬音に途切れ川下り 勝坊 1 蒼穹
362-26 老鶯の薮籠もりなる道を疾く
362-27 村過疎化老鶯少し訛りをり
362-28 木洩れ日に濃くなる陰や老鴬
362-29 一八と月命日の酒求む
362-30 くちばしは未だ黄色なり幼鳥
362-31 いちはつや平家落人裔の村 樽金 4 早香・勝坊・紫土・屯
362-32 サイダーはくちばしで飲む吾子裸足 ancapigra 1 びーどろ
362-33 剥製のくちばし西日銜へたる Yumi 5 中ちゃん・未貴・越冬こあら・クリトン・紫土
362-34 老鶯や湖面静まり雨近し 2 樽金・越冬こあら
362-35 声ひとつして老鶯を目で追わず 甘納豆 4 中ちゃん・ancapigra・翠玉・Yumi
362-36 思ひ切り啼き老鶯の枝移り 蒼穹 1 勝坊
362-37 いちはつや今までいくつ恋の数
362-38 嘴の先は何色夏の夜
362-39 いちはつや枝折戸すこし開けてあり 未貴 5 流・ancapigra・Yumi・亜紀・屯
362-40 くちばしで突かれし跡青蕃茄
362-41 足下に老鶯鳴けり八合目 樽金 1
362-42 町騒の途切れしゆふべ夏鶯
362-43 翡翠の嘴黒し痴話喧嘩
362-44 一八やむかし宿場の草の屋根 勝坊 2 長月・翠玉
362-45 一八や会津街道大内宿 野浮 3 樽金・甘納豆・早香
362-46 老鶯や旗のゆらゆら峠茶屋
362-47 老鶯や鬼ごっこして休憩中
362-48 白鷺のくちばしほどの田水かな 1 こひつじ
362-49 くちばしで溢れんばかりツバメの巣 3 中ちゃん・長月・紫土
362-50 老鶯を大滝さんと呼んでみる 早香 2 ancapigra・亜紀
362-51 くちばしの太きを誇る鴉の子
362-52 一八と思へどいまだ確かめず
362-53 くちばしを空に揃へてつばめの子 勝坊 3 長月・未貴・こひつじ
362-54 植ゑざるに咲く一八に水をやる 中ちゃん 1 クリトン
362-55 梅雨闇やくちばしを容れ誤解受け
362-56 一八や垣根のおくの鐘つき堂
362-57 鷺降りてくちばし洗ふ植田かな 中ちゃん 12 樽金・甘納豆・早香・野浮・ancapigra・長月・翠玉・Yumi・こひつじ・亜紀・紫土・屯
362-58 老鶯や川原は既に暮れそめし 長月 1 未貴
362-59 一八やそろそろ雨が欲しい頃
362-60 吊橋や夏鶯の四方より 野浮 5 樽金・蒼穹・勝坊・こひつじ・びーどろ

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