第 365 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年7月22日
兼 題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
365-01 蝉止みて森の深さの戻りたる 1 勝坊
365-02 滝つぼを背に立つ人の笑くぼかな
365-03 一日の無為を咎めて草矢打つ
365-04 課長にも家庭あるんだ夏季休暇 越冬こあら 6 流・勝坊・早香・野浮・こひつじ・Yumi
365-05 来し方を風と語らふ端居かな 勝坊 2 樽金・屯
365-06 見回りの農夫の肩に山背吹く 長月 3 早香・樽金・屯
365-07 ダリア咲きトルソーのごと佇つ女
365-08 灌木の間を抜けし梅雨の蝶
365-09 冷し中華はじめましたと達筆で ancapigra 1
365-10 向日葵と共に前見て歩きたい
365-11 鉄棒のあつちつちつち大西日 紫土 2 野浮・こひつじ
365-12 かたばみや伝へ聞きたる祖母のこと 亜紀 2 ancapigra・紫土
365-13 七宝の輝きとなる夕焼かな 野浮 1 未貴
365-14 短パンの僧侶の妻やみなみ吹く 長月 2 流・びーどろ
365-15 雨だれのほかに音なし梅雨の夜 中ちゃん 3 勝坊・長月・Yumi
365-16 大いなる力貰ひて滝を去る
365-17 ひとすぢは添書きとなり滝岐る 未貴 7 勝坊・野浮・長月・屯・こひつじ・Yumi・亜紀
365-18 梅雨久しくぐる暖簾の重さかな 樽金 7 流・中ちゃん・ancapigra・越冬こあら・屯・こひつじ・Yumi
365-19 裸子と汗かき競ふ午後三時
365-20 貝風鈴さかのぼりたる記憶かな 亜紀 2 早香・びーどろ
365-21 梅雨寒の薬缶警笛鳴らしけり 樽金 1
365-22 薔薇園の隅に眞白きベンチかな Yumi 3 中ちゃん・越冬こあら・びーどろ
365-23 白々と余白大きく夏見舞 越冬こあら 3 紫土・こひつじ・未貴
365-24 梅雨寒や独りピアノのレッスンを 野浮 1 中ちゃん
365-25 海鳴りを枕辺に聴く蚊遣り香 4 中ちゃん・樽金・ancapigra・野浮
365-26 川蜻蛉ぢつと貪る石の相 未貴 1
365-27 荷と足の重きプール帰りかな こひつじ 1 中ちゃん
365-28 目的が定めし形蝿叩 越冬こあら 2 ancapigra・亜紀
365-29 ルビー色食べるに惜しきさくらんぼ
365-30 いま蟻を踏みしか午後のさびしさに びーどろ 3 越冬こあら・紫土・亜紀
365-31 通り雨上がれ上がれと蝉しきり 1 ancapigra
365-32 牛乳瓶が上手に透けて夜の秋
365-33 桃冷す噴井は桃のいろ流し
365-34 本堂に寺族の母子百日紅 長月 2 野浮・びーどろ
365-35 初蝉の声ドア閉めて消えにけり
365-36 眠る子も犬もくぐらす茅の輪かな 樽金 7 勝坊・早香・越冬こあら・紫土・Yumi・亜紀・未貴
365-37 皺々の指になつても水遊び こひつじ 1 早香
365-38 雨やんで降り出したるや蝉しぐれ
365-39 命あるものには水を夏猛る 紫土 2 長月・未貴
365-40 オウンゴール見れば麦酒の泡消える
365-41 白南風やこちら向きたる河馬の口 亜紀 2 樽金・びーどろ
365-42 猫尾行して涼しい場所を知る
365-43 日照り畑姉さん被りうなだれる
365-44 ほろ酔いで帰る土手みち遠花火 1 樽金
365-45 風台風流されてゆく雲濁る
365-46 初西瓜冷し中華の付け合せ
365-47 かくも長きだんまり愉し夏氷 ancapigra 4 長月・紫土・亜紀・未貴
365-48 こだはりは胸の高さか水中花 未貴 2 長月・越冬こあら