第 366 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年8月5日
兼題:「溝萩」(みぞはぎ)、「門火」(かどび)、「輪」 ※「輪」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
366-01 ネクタイをはづし加わる踊りの輪 樽金 3 早香・亜紀・越冬こあら
366-02 ジャズバーのドアに門火の焚かれをり 中ちゃん 2 亜紀・紫土
366-03 父留守の十年門火焚きつづけ -
366-04 溝萩やあそこも一人暮しとか 野浮 1 長月
366-05 溝萩や山内不幸の門過ぐる -
366-06 老漢の一手遅れし踊りの輪 勝坊 2 流・Yumi
366-07 溝萩に風昏れそめし水の郷   勝坊 1 樽金
366-08 溝萩の家にはすでに人住まず 2 中ちゃん・びーどろ
366-09 門火焚く習慣(ナラワシ)遠き街に住む 1 勝坊
366-10 見下ろせばさんさ踊りの輪が続く -
366-11 みそはぎの揺れゐる風に祖母の声 翠玉 4 流・こひつじ・屯・紫土
366-12 門火焚くやさしくしたる郷ことば 未貴 1 野浮
366-13 屋上でないと見えない魂迎 -
366-14 立て膝で輪をひとつ吹く端居かな ancapigra 1 越冬こあら
366-15 門火焚く生き別れたる我のため ancapigra 4 流・未貴・紫土・翠玉
366-16 小束なる溝萩ひそと直売店 未貴 2 ancapigra・びーどろ
366-17 湯上りの幼なもくべる門火かな 樽金 1 長月
366-18 8の字に輪ゴム捩れる秋の午後 2 早香・紫土
366-19 噂話の輪の真ん中を蟻の列 紫土 4 樽金・Yumi・こひつじ・翠玉
366-20 前髪を輪ゴムで結び大西瓜 こひつじ 2 長月・越冬こあら
366-21 門火焚く競ふわけでもなく大き 紫土 2 未貴・びーどろ
366-22 溝萩や千なる風を感じつつ -
366-23 溝萩や湖上をわたる風ゆるし 紫土 1 亜紀
366-24 淋しいと言へぬ淋しさ日輪草 亜紀 3 未貴・野浮・紫土
366-25 輪違屋蛾も一見はお断り -
366-26 三代が歩く参道蝉時雨 -
366-27 帰りたら姿現せ角火焚く -
366-28 姉・叔父の盆の重なる門火かな -
366-29 人の輪を伸びして覗く夏祭 3 勝坊・ancapigra・早香
366-30 みぞはぎや馬頭観音畦に座す 4 樽金・早香・野浮・Yumi
366-31 思ひ出はよきことばかり門火焚く 野浮 3 勝坊・早香・こひつじ
366-32 溝萩や叶わぬ願い有るも良し 越冬こあら  1 長月
366-33 立秋の机にへばりつく輪ゴム 越冬こあら  6 中ちゃん・野浮・Yumi・こひつじ・亜紀・翠玉
366-34 大輪の向日葵ラジオ体操す 野浮 2 未貴・翠玉
366-35 門火焚く麦殻もなく鄙さみし -
366-36 溝萩や白老町の湖のいろ 亜紀 2 未貴・びーどろ
366-37 母燐寸擦ってまた擦り門火焚く 越冬こあら  4 中ちゃん・屯・びーどろ・翠玉
366-38 友人と言う間柄氷水 早香 1 越冬こあら
366-39 鬱憤を花火と共に打上げる 早香 1 野浮
366-40 海沿ひの町みな海へ門火かな びーどろ 6 中ちゃん・樽金・ancapigra・Yumi・亜紀・屯
366-41 暮れてきて二重(ふたへ)になりし踊の輪 中ちゃん 1
366-42 溝萩を摘む生家への回り道 樽金 1
366-43 もう泣かぬ母と子であり門火焚く 勝坊 3 ancapigra・屯・越冬こあら
366-44 畔(くろ)巡り溝萩抜いて田へ投げる 中ちゃん 1 ancapigra
366-45 蒼ふかき湖の伝承踊の輪 -
366-46 変はらずにかたはらにまた門火焚く -
366-47 秋暑し輪ゴムで留める長き髪 Yumi 3 中ちゃん・勝坊・屯
366-48 打ちはしゃぐ子ら照らしゐる門火かな 2 樽金・こひつじ
366-49 休耕田溝萩咲く場選びたる Yumi 1 長月
366-50 溝萩や青葉城恋唄川渡る -
366-51 溝萩や川面の風の揺れさわぐ ancapigra 1 勝坊
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