第 367 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年8月19日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
367-01 老残の暦なき身の終戦日 勝坊 2 流・早香
367-02 秋の夜の湿疹に塗る白軟膏 越冬こあら  2 翠玉・びーどろ
367-03 法師蝉地中恋しく鳴きをるや -
367-04 ヘルメット脱ぐ乙女らや山の秋 1 中ちゃん
367-05 東京に秋立つ日なり船溜り 亜紀 5 中ちゃん・流・ancapigra・野浮・樽金
367-06 流星は金平糖口あんぐりと ancapigra 1 紫土
367-07 鉄橋で一時停車の花火の夜 早香 1 勝坊
367-08 嫋々と花野の色の風生まる 2 早香・Yumi
367-09 秋の蝉鳴いてすぐ止む軽井沢 中ちゃん 2 流・Yumi
367-10 八月は徐行運転臨時便 早香 1 びーどろ
367-11 三伏を過ぎて未だに俯けり 甘納豆 3 早香・ancapigra・びーどろ
367-12 ひぐらしや離散する家静かなり -
367-13 秋暑し墓誌には昭和弐拾年 野浮 8 中ちゃん・流・勝坊・樽金・甘納豆・越冬こあら・Yumi・屯
367-14 藍染むる琉球硝子夏惜しむ びーどろ 1 野浮
367-15 盂蘭盆会逢ひたき人の無口かな 紫土 3 ancapigra・未貴・屯
367-16 道端の残暑を拭う清掃車 甘納豆 1 越冬こあら
367-17 裂鰯照らしぶつかけ醤油かな -
367-18 残り香の漂う庭に秋蛍 -
367-19 しよしよしよしよ寺の庭の残暑かな -
367-20 駄菓子屋の昭和の色に夕焼くる 亜紀 2 勝坊・屯
367-21 朝まだき枕辺に秋来ておりぬ 3 ancapigra・未貴・Yumi
367-22 手を離す竿灯腰で鎮めけり 勝坊 3 樽金・甘納豆・翠玉
367-23 雑草として百合の咲く空家かな 中ちゃん 4 野浮・甘納豆・屯・びーどろ
367-24 秋暑し一円玉を拾ひけり 樽金 3 亜紀・翠玉・紫土
367-25 盆過ぎて実家の猫に別れ告げ -
367-26 手土産も放り出したき猛暑かな 翠玉 5 中ちゃん・ancapigra・野浮・甘納豆・未貴
367-27 新涼や塩ふるだけの一夜漬 未貴 3 野浮・翠玉・紫土
367-28 屋根付きのバス停小さし百日紅 未貴 1 びーどろ
367-29 茶髪の娘ホットパンツや終戦日 中ちゃん 1 勝坊
367-30 雑巾を並べ干したる夏の果 亜紀 2 早香・紫土
367-31 灯す手の影の大きく盆燈籠 Yumi 3 樽金・未貴・屯
367-32 終戦日誰も悪いと言わぬまま -
367-33 夕端居口挟まるるへぼ将棋 紫土 1 勝坊
367-34 運河上げ潮裏口に白芙蓉 びーどろ 2 越冬こあら・未貴
367-35 玉音はとぎれとぎれにおいしつく 紫土 1 越冬こあら
367-36 携帯を開きまた閉ぢ月見豆 Yumi 1 亜紀
367-37 墓参り暫し矩形となる心 -
367-38 景品を目当てにビール三ケース -
367-39 初秋の風や小磯の小物釣り -
367-40 カーテンに大音声の油蝉 -
367-41 花氷花まで溶けることはなく 甘納豆 2 亜紀・紫土
367-42 新涼や今宵はやはり日本酒で -
367-43 空耳の蜩の声止まぬ夕 1 亜紀
367-44 いわし雲気球浮かべて流れけり 樽金 1 中ちゃん
367-45 町騒のふっつら絶へて日の盛り 勝坊 2 樽金・甘納豆
367-46 波乗りと波訊いている夏の涯 ancapigra 1 翠玉
367-47 低唱すわだつみの歌敗戦忌 -
367-48 靴音は性別不明盆の月 未貴 5 流・早香・越冬こあら・亜紀・Yumi
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