第 368 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年9月2日
兼題:「風の盆」、「糸瓜」(へちま)、「墓」 ※「墓」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
368-01 夜の闇指しなやかに風の盆 1 中ちゃん
368-02 重力のあるがままなる糸瓜かな 亜紀 7 中ちゃん・流・翠玉・勝坊・こひつじ・紫土・びーどろ
368-03 子が植ゑし糸瓜見上ぐる子の背丈 -
368-04 結ぶ口衣擦れの音風の盆 -
368-05 糸瓜棚影を伸ばして競ひけり 勝坊 1 紫土
368-06 地に並べさてもさてもの糸瓜かな 甘納豆 2 流・屯
368-07 命日の墓にはいつも虫の声 Yumi 5 中ちゃん・野浮・こひつじ・亜紀・未貴
368-08 闇に蹤き灯に蹤き衆や風の盆 -
368-09 糸瓜棚フラット三つハ短調 越冬こあら  2 流・早香
368-10 墓石のくぼみに残る露の玉 甘納豆 1 こひつじ
368-11 墓ひとつ鉄道草に埋もれたる 翠玉 4 流・ancapigra・樽金・Yumi
368-12 今生のめぐりめぐるや風の盆 -
368-13 糸瓜棚茎は地面の瓶の中 -
368-14 約束のくるくる変る糸瓜かな 未貴 2 紫土・びーどろ
368-15 糸瓜棚茎は根元で切られゐし -
368-16 越中の闇夜の底の風の盆 甘納豆 2 中ちゃん・流
368-17 川音との間に垂るる糸瓜かな びーどろ 1 未貴
368-18 編笠の深さ艶やか風の盆 未貴 2 樽金・屯
368-19 糸瓜揺れる訪れにくき家の庭 Yumi 3 甘納豆・野浮・びーどろ
368-20 風の盆越ゆるトンネルいくつある -
368-21 隠された顔の麗し風の盆 Yumi 2 勝坊・樽金
368-22 糸瓜棚仰げば空の高さかな 2 ancapigra・屯
368-23 あかまんま家に代々犬の墓 こひつじ 7 甘納豆・翠玉・早香・亜紀・未貴・越冬こあら・屯
368-24 糸瓜ぶらぶらぶらぶらと所在なし 野浮 3 翠玉・紫土・越冬こあら
368-25 糸瓜垂る棚に置かれし乳母車 -
368-26 縦長な純文学と秋の墓 未貴 3 甘納豆・翠玉・Yumi
368-27 村の秋見おろす丘に残る墓 1 勝坊
368-28 のつたりと何もできない日の絲瓜 紫土 2 翠玉・樽金
368-29 風の盆踊る不可思議見る不思議 越冬こあら  2 甘納豆・Yumi
368-30 秋雨やどの墓石へも平等に -
368-31 妹の眠りし墓を洗ふ母 -
368-32 一本はやたらと太きへちまかな 翠玉 4 ancapigra・野浮・樽金・紫土
368-33 いつまでも墓を守れる虫の闇 -
368-34 風の盆駅行きバスは迂回して こひつじ 6 ancapigra・野浮・勝坊・亜紀・Yumi・越冬こあら
368-35 秋蝉の墓誌に縋りて夕まぐれ -
368-36 盆送り墓には振り返らない事 -
368-37 風の盆薄暗がりに胡弓の音 -
368-38 胡弓の音絶へて水音風の盆 樽金 5 中ちゃん・甘納豆・こひつじ・亜紀・越冬こあら
368-39 勲八等戦死の墓碑や秋の蝉 樽金 2 こひつじ・屯
368-40 東京は血潮の墓場雨月かな 越冬こあら  1 早香
368-41 美しき胡弓の音色風の盆 -
368-42 へちま水いまだ採りをる鄙の家 中ちゃん 2 未貴・びーどろ
368-43 秋高しHILLSよあれは墓標かな -
368-44 編み笠の娘面長風の盆 -
368-45 旅先の窓を開ければ風の盆 野浮 1 Yumi
368-46 家訓書き糸瓜育てて祖父元気 こひつじ 6 ancapigra・早香・野浮・亜紀・未貴・越冬こあら
368-47 山腹の墓地に群なる赤とんぼ 野浮 1 早香
368-48 曼珠沙華朽ちし流人の墓標あり 1 勝坊
368-49 へちま水うすきみどりの朝化粧 ancapigra 1 びーどろ
368-50 嫋嫋の胡弓流れて風の盆 -
368-51 町流し踊り明かすや風の盆 -
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