第 371 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年10月14日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
371-01 ドアノブのつめたさ掴む秋の闇 -
371-02 外国の土産話や庭紅葉 Yumi 1 甘納豆
371-03 山の湯へ越える尾花の峠道 2 勝坊・樽金
371-04 明け暮れを心のままに残る菊 -
371-05 ひよ鳥のうるさき夕や株下がる 1 翠玉
371-06 新教師殊に張り切る運動会 樽金 1 中ちゃん
371-07 指先の昔語りや居待月 越冬こあら  1 早香
371-08 この二日許して生かす秋の蝿 こひつじ 3 中ちゃん・樽金・Yumi
371-09 青空に貼り絵の山や秋深し 2 クリトン・紫土
371-10 洗濯す秋空晴れてきしからに -
371-11 芒野の果ての風力発電所 翠玉 7 流・樽金・亜紀・Yumi・越冬こあら・紫土・甘納豆
371-12 雨来るやいひぎりの実の身じろがず -
371-13 さようなら隣りに置いて秋の暮れ 早香 1 越冬こあら
371-14 秋灯や数ミリすすむ栞紐 未貴 4 中ちゃん・Yumi・クリトン・甘納豆
371-15 堪へきれぬ何かが弾け鰯雲 -
371-16 職退いて独りの夜長ありにけり 樽金 2 こひつじ・勝坊
371-17 夢覚めて机に向ふ夜長かな クリトン 3 早香・こひつじ・ancapigra
371-18 竹春の竹伐ればふと甘き香や 甘納豆 1 翠玉
371-19 たましいの透けるままにと冬瓜煮 ancapigra 3 越冬こあら・紫土・びーどろ
371-20 余生てふ頁の一枚紅葉かな -
371-21 窓開けて取り込む朝の冷え清し -
371-22 野紺菊尺の仏に跪く -
371-23 案山子殿履かぬ草鞋を腰に下げ 樽金 1 紫土
371-24 板塀の在りし昭和や鳳仙花 びーどろ 5 亜紀・Yumi・クリトン・屯・未貴
371-25 稲雀散りて遊びし院の外 -
371-26 切り通し抜けて海あり鰯雲 勝坊 7 流・樽金・ancapigra・亜紀・Yumi・屯・未貴
371-27 どんぐりを吾子の目線で探しけり こひつじ 4 中ちゃん・屯・びーどろ・未貴
371-28 桃包む新聞今日もみな生きて ancapigra 2 中ちゃん・越冬こあら
371-29 蕎麦の花山の始まる祠まで 早香 2 亜紀・未貴
371-30 シーソーの高き低きや秋の草 -
371-31 日常のこんなに赤い烏瓜 亜紀 5 早香・こひつじ・翠玉・びーどろ・未貴
371-32 野良猫をかまひて一人秋の暮れ Yumi 3 勝坊・ancapigra・紫土
371-33 渓埋めて紅葉燃ゆる香嵐渓 -
371-34 手拍子にはじまる助走天高し 亜紀 5 流・翠玉・樽金・屯・甘納豆
371-35 天高し祭り太鼓を遠く聴く -
371-36 瀬音聞きつつ立待の月を待ち クリトン 1 勝坊
371-37 菊酒に父を超えたる誕生日 勝坊 2 越冬こあら・クリトン
371-38 影ひとつ灯に寄せらるる秋の果舗 -
371-39 街路樹の色づきはじむモノレール -
371-40 風孕むシャツ少年は沙魚釣りに -
371-41 ひよどりが五時の時報を鳴き始む -
371-42 間隙をするり抜けたる金木犀 未貴 1 早香
371-43 腰あたりなにやら寒し秋深む -
371-44 音消へて火薬の匂ひ運動会 こひつじ 1 早香
371-45 スパークリングワインしゆわしゆわ星月夜 紫土 2 こひつじ・びーどろ
371-46 口喧嘩収め真鰯焼く女 越冬こあら  2 ancapigra・びーどろ
371-47 碁石まだ動かぬ気配虫すだく   -
371-48 対岸に鶏頭燃ゆる思案橋 越冬こあら  3 流・ancapigra・亜紀
371-49 昔日の家帰る夢薄原 早香 1
371-50 どんぐりが降ればラの音降つて来し 翠玉 1 甘納豆
371-51 百日紅触れ雨水が跳ねてきし -
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