第 376 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年12月23日
兼題:「冬田」、「注連作」(しめつくり)、「鍋」 ※「鍋」は無期兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
376-01 注連綯ふやぐつとこらへし足の指 紫土 4 勝坊・翠玉・屯・こひつじ
376-02 年の瀬のごくろうさんと鍋磨く こひつじ 2 中ちゃん・翠玉
376-03 年忘れ煮詰りの鍋横に置き -
376-04 淡雪が降りて真白き冬田かな -
376-05 ぐたぐたのはんぺん沈むおでん鍋 -
376-06 老の手をここぞとばかり注連を綯ひ クリトン 1 こひつじ
376-07 野兎のこけつまろびつ冬田かな -
376-08 注連作ときどき止まる祖母の指 ancapigra 1 Yumi
376-09 隣室のくすくす笑い注連作 越冬こあら 1 紫土
376-10 寂しさを悟られまひぞ河豚誘ふ ancapigra 4 流・未貴・越冬こあら・亜紀
376-11 節くれの指の憶へし注連作 Yumi 4 未貴・勝坊・クリトン・屯
376-12 車窓より見ゆる冬田の乾きをり Yumi 7 中ちゃん・未貴・紫土・勝坊・越冬こあら・翠玉・こひつじ
376-13 無防備に空見る冬の田に独り -
376-14 新藁の香りをくるみ注連作る 3 早香・流・Yumi
376-15 いい年も泣く年もあり注連作 1 紫土
376-16 大鍋に芋なみなみと芋煮会 -
376-17 その人が手を高くふる冬田かな 3 早香・Yumi・亜紀
376-18 鳥たちに立ち入り許可す冬田かな -
376-19 仕上りへ匂ひ立ちたる注連作 未貴 1 早香
376-20 ご近所の婚の話や注連作 中ちゃん 2 流・亜紀
376-21 慈しむ我いつくしむ社会鍋 -
376-22 闇鍋の底から福の神すくう 翠玉 2 ancapigra・クリトン
376-23 なにもないことだけがある冬田かな 翠玉 4 早香・紫土・Yumi・こひつじ
376-24 鮟鱇鍋五指に足らざる生き残り 勝坊 3 流・ancapigra・紫土
376-25 悪しき事良き事となれ注連作 早香 1 ancapigra
376-26 方言の手早く配る鍋料理 2 中ちゃん・越冬こあら
376-27 葱引いて葱沈めたる鍋しんしん -
376-28 鬼ごっこ冬田の端まで使い切り 早香 5 ancapigra・クリトン・翠玉・屯・こひつじ
376-29 鍋掴みとなる編みかけの手袋 早香 1 翠玉
376-30 降らずみの空迫り来る冬田かな 4 流・未貴・勝坊・亜紀
376-31 言ひ訳を考へてゐる冬田道 未貴 4 クリトン・越冬こあら・屯・亜紀
376-32 串物のほどよく膨れおでん鍋 未貴 4 中ちゃん・ancapigra・越冬こあら・Yumi
376-33 木枯らしの伴奏で鍋コトコトと -
376-34 一本の道の分け行く冬田かな 亜紀 3 中ちゃん・未貴・屯
376-35 自在なる指先撓ふ注連作 亜紀 1 クリトン
376-36 縁起でもない噂して注連作 -
376-37 足指で挟み支へて注連作 こひつじ 1 勝坊
376-38 冬田道行けば雀の聲しきり -
376-39 鍋こはし買ひてゆけよと冬市場 -
376-40 足跡のなだらな窪み冬田かな 紫土 1 早香
376-41 藁束ね穢れなきもの注連作 -
376-42 何時しかに冬田斜めに通勤路 -
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