第 380 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年2月17日
兼題:「初午」(はつうま)、「春菊」、「噛む」 ※「噛む」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
380-01 蕗のとう噛めば離婚の苦さかな 3 蒼穹・未貴・紫土
380-02 蕗の薹噛んで苦味の懐かしき 1
380-03 春菊を入れて完成家ちやんこ -
380-04 日脚延ぶおばあ日向に何か噛む Yumi 1 越冬こあら
380-05 初午や店先を掃く古物商 未貴 2 越冬こあら・びーどろ
380-06 春菊のそぼろ炒めに酒は燗 -
380-07 金網の中のあぶらげ一の午 びーどろ 4 中ちゃん・早香・亜紀・クリトン
380-08 だんまりでほろほろ苦し春菊や -
380-09 路地の宮供物たくさん一の午 -
380-10 春菊の見るも食べるも芳しき -
380-11 春菊を軽く摘み取り夕の餉に -
380-12 春浅し噛まずに溶けるチョコレート 未貴 7 蒼穹・甘納豆・越冬こあら・Yumi・紫土・屯・びーどろ
380-13 客人の春菊のみを残しけり こひつじ 8 中ちゃん・流・ancapigra・未貴・亜紀・越冬こあら・Yumi・紫土
380-14 よく噛んで食べよ蛤初節句 ancapigra 1 蒼穹
380-15 凍返り奥歯噛みしめ手握りしめ -
380-16 鍵探し手袋の先噛んで脱ぐ 甘納豆 7 中ちゃん・早香・こひつじ・ancapigra・勝坊・Yumi・屯
380-17 春菊や確か右脳がこの辺に びーどろ 6 早香・こひつじ・ancapigra・蒼穹・未貴・紫土
380-18 浅き春ガムを噛む子のランドセル -
380-19 初午や合格祈る親子連れ 1 勝坊
380-20 大釜に春菊入れてすぐ煮立つ -
380-21 とうとうと橋脚を噛む雪解水 4 流・勝坊・Yumi・クリトン
380-22 軽く噛む癖持つ犬や春の庭 クリトン 2 早香・こひつじ
380-23 ひとつかみ春菊摘んで家路なる -
380-24 初午や何よりもまず揚げを炊き ancapigra 1 びーどろ
380-25 初午の露店主ぼそぼそと語り こひつじ 2 甘納豆・びーどろ
380-26 初午や濡れしままなる石畳 亜紀 4 中ちゃん・流・未貴・屯
380-27 抱えれるだけ抱え込み初午祭 -
380-28 春菊を入れて鍋の香ひきしまる 中ちゃん 2 勝坊・クリトン
380-29 くたくたの春菊好きの鍋始末 早香 2 中ちゃん・こひつじ
380-30 午祭巡って市の品定め -
380-31 初午や地口下手でも絵は上手 甘納豆 2 ancapigra・蒼穹
380-32 初午や雨もゆるりとふくらめる 紫土 4 流・甘納豆・亜紀・クリトン
380-33 なまはげに児の噛り付く母の胸 -
380-34 日の当たる畦春菊の花咲いて 蒼穹 2 未貴・亜紀
380-35 春菊を貼り付けたまま明くる朝 越冬こあら  3 流・ancapigra・亜紀
380-36 飯蛸の弾むるやうな噛みごたへ 紫土 1 甘納豆
380-37 初午の祠小さく道狭く Yumi 1 早香
380-38 手づかみで春菊入れる鍋奉行 2 クリトン・紫土
380-39 初午や祖母の大きな稲荷寿司 蒼穹 2 Yumi・びーどろ
380-40 春菊の季節越したる苦さかな -
380-41 冱返る砂を噛みたる思ひかな -
380-42 初午や登る坂道風吼えて -
380-43 ジオラマの長屋の稲荷午祭 -
380-44 再発の兆しに歯噛みする余寒 蒼穹 1 こひつじ
380-45 初午や赤い鳥居の稲荷駅 勝坊 1 越冬こあら
380-46 よく噛んで伝へしことや柳の芽 -
380-47 ひと掴み茹でる春菊昼餉なり 未貴 1 甘納豆
380-48 初午の朝日に巫女の朱の袴 2 勝坊・屯
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