第 381 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年3月2日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
381-01 押入れにもの云わぬ子や紙の雛 ancapigra 3 こひつじ・びーどろ・紫土
381-02 我が家にも春兆しけり軒しずく -
381-03 春昼の黒板消をはたく音 紫土 3 越冬こあら・Yumi・びーどろ
381-04 雑貨屋の珊瑚ももいろ日脚伸ぶ 未貴 4 早香・亜紀・びーどろ・白櫻
381-05 そこ退けとイージス通る春の海 -
381-06 地虫出づ落書きに似し速記文字 紫土 1 こひつじ
381-07 入れ替へる受信メロディー夜の朧 -
381-08 ピンボケの写メが伝える梅便り 越冬こあら  2 こひつじ・勝坊
381-09 出来合いの中途半端や二月尽 -
381-10 早春の街は明治の鐘に明く 1 未貴
381-11 志功画の紅の乙女や草萌ゆる -
381-12 掌を合わせ震える肩に香る梅 -
381-13 沈丁花毎朝気持ち塗り替えて 越冬こあら  1 勝坊
381-14 二十年越しの満願山笑ふ 翠玉 4 中ちゃん・ancapigra・Yumi・クリトン
381-15 春愁ひついと手を出すかりんとう 6 Yumi・亜紀・びーどろ・紫土・翠玉・屯
381-16 きはやかに日々を過ごせる椿かな -
381-17 囀りの寝仏おこす賑やかさ 勝坊 1 クリトン
381-18 寄せ鍋や孫の一人の左利き 勝坊 6 中ちゃん・ancapigra・流・越冬こあら・亜紀・びーどろ
381-19 この間だけ少女に戻り雛飾る Yumi 2 勝坊・屯
381-20 町中に漂う湯の香春の月 3 早香・未貴・白櫻
381-21 税務署は通りの向こう二月尽 早香 4 ancapigra・流・亜紀・翠玉
381-22 日脚伸ぶバスに揺られて買い物に -
381-23 せんべ食べ余寒を避けし家ごもり -
381-24 その人の小指の先の桜貝 白櫻 3 未貴・翠玉・クリトン
381-25 貝独楽を廻す門前梅匂ふ -
381-26 如月の尽きて靴音変はりをり Yumi 5 中ちゃん・こひつじ・早香・越冬こあら・翠玉
381-27 ぽこぽこと酸素吸入彼岸西風 Yumi 4 ancapigra・流・越冬こあら・未貴
381-28 囀りや風のやうやく止みてより 翠玉 2 早香・勝坊
381-29 焦げてこそ目刺しの味のいたしけり こひつじ 2 ancapigra・Yumi
381-30 霾や寝不足の目をしばたたき -
381-31 泥雛が骨董市の隅にをり 中ちゃん 1 翠玉
381-32 すれ違いうなじに映る辻の梅 -
381-33 イギリスパン実直さうな山笑ふ -
381-34 座布団に春日ためをり猫はゐず -
381-35 山越えの道確かなり鳥帰る クリトン 2 未貴・屯
381-36 山の端で町を見守る春の月 -
381-37 春服にふわりと羽のようなもの ancapigra 1 紫土
381-38 卒業は別れの曲を歌詞付きで -
381-39 春の香の来ぬか来ぬかと豆腐食ふ 中ちゃん 1 Yumi
381-40 伸びをして猫膝を去る春隣 1 クリトン
381-41 街灯のあかりやわらか二月尽 クリトン 2 流・屯
381-42 片時もじつとしてない野の遊び こひつじ 2 中ちゃん・白櫻
381-43 鷹鳩と化し日曜日動物園 -
381-44 どうなるかと気を揉んだ子が卒業す -
381-45 雛のくび挿すや女の首遊び びーどろ 1 中ちゃん
381-46 お遍路のひとり真青き傘を挿し 未貴 2 紫土・白櫻
381-47 ふらここや君高くなる低くなる 紫土 7 こひつじ・早香・勝坊・亜紀・屯・クリトン・白櫻
381-48 石蹴れば寂しきこころ春の月 ancapigra 3 流・越冬こあら・紫土
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