第 384 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年4月13日
兼題:「汐干」(しほひ)、「落し角」(おとしづの)、「安」 ※「安」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
384-01 瞑りて安心の斯く春障子 -
384-02 恋捨てに富津の汐干ぬるかりし ancapigra 1 未貴
384-03 捲くりたる脛の涼しき汐干かな -
384-04 箸となり過ごすは余生落し角 早香 1 越冬こあら
384-05 安売りの幟だらりと目借り時 早香 2 亜紀・紫土
384-06 花散るや安土に城がありしごと 紫土 3 早香・屯・Yumi
384-07 大安の花嫁春の色纏ふ Yumi 5 早香・中ちゃん・ancapigra・越冬こあら・びーどろ
384-08 葉桜となりて安らぐ城址かな 中ちゃん 8 流・ancapigra・越冬こあら・亜紀・屯・Yumi・びーどろ・こひつじ
384-09 安の字が仮名の「あ」となりあめんぼう こひつじ 1 早香
384-10 平らかに海の沖ある汐干潟 びーどろ 2 早香・未貴
384-11 昼暗き馬酔木の森の落し角 -
384-12 安からんことを四月は思い出し -
384-13 廃村の納屋の表に落し角 -
384-14 鹿せんべ買うて草間の落し角 中ちゃん 1 亜紀
384-15 恋鹿の恋はじまりぬ落し角 -
384-16 角落とす鹿に霧雨降りそそぐ こひつじ 3 流・中ちゃん・越冬こあら
384-17 波洗う潮干伝いの足の跡 -
384-18 落し角立身出世通せんぼ -
384-19 この村の歴史のありぬ落し角 -
384-20 激安のアキバも菜種梅雨に濡れ 越冬こあら  2 びーどろ・こひつじ
384-21 捨てがたくどこか安らぐ花大根 -
384-22 防波堤まで歩いてしまふ汐干かな -
384-23 登りたる丘に展けし汐干かな 未貴 1 びーどろ
384-24 落とし角我に幼の恋ありき -
384-25 やまびこの触れてゆきたり落し角 未貴 5 流・ancapigra・亜紀・屯・紫土
384-26 西安の遠し落つ角しらじらと -
384-27 安らぎの雨となりたる梨の花 亜紀 7 流・越冬こあら・紫土・Yumi・びーどろ・こひつじ・未貴
384-28 子供らの尻の小さき汐干狩 中ちゃん 5 ancapigra・亜紀・屯・紫土・Yumi
384-29 幼子は砂で遊びし汐干かな -
384-30 遠き日へ道のつながる汐干狩 亜紀 3 中ちゃん・こひつじ・未貴
384-31 潮干狩無口な父に従う子 越冬こあら  3 中ちゃん・ancapigra・未貴
384-32 安物の靴のほころび春深む 1 紫土
384-33 青き踏む無人の駅の案内図 2 Yumi・こひつじ
384-34 寺裏の池に波立つ落し角 Yumi 2 早香・流
384-35 仕舞おうとすればざくざく汐干狩 -
384-36 汐干には幾つ穴ある満ちるまで 早香 2 中ちゃん・屯
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