第 388 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年6月8日
兼題:「穀象」(こくざう)、「鋸花」(のこぎりばな)、「豆」 ※「豆」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
388-01 蚕豆のどこにも角のなかりけり 紫土 2 越冬こあら・亜紀
388-02 首塚を囲ふ鋸草深し 紫土 3 ancapigra・流・びーどろ
388-03 穀象や上手く閉まらぬ蓋ばかり 越冬こあら  5 中ちゃん・Yumi・紫土・亜紀・こひつじ
388-04 豆蒔くや日々慎ましき暮らしして -
388-05 ノコギリソウ雨透かし降る午後の街 ancapigra 1 びーどろ
388-06 穀象のこそこそこそと逃げ去りぬ -
388-07 穀象は出所明かさず住みつけり -
388-08 登山道鋸草の道標 早香 2 流・びーどろ
388-09 神輿好き豆大福が次に好き Yumi 5 中ちゃん・早香・勝坊・亜紀・こひつじ
388-10 鋸草こころに刺さる言葉かな -
388-11 農家去り鋸花の庭跡に -
388-12 きみが帰郷そら豆茹でて待ち申す ancapigra 2 Yumi・こひつじ
388-13 穀象の逃ぐる方へや消防車 びーどろ 1 ancapigra
388-14 穀象や胡麻かけ飯のごとくなり -
388-15 不倫てふ恋や鋸花の谷 1 こひつじ
388-16 米研げば穀象浮きて溺れけり   勝坊 1 紫土
388-17 走り来て豆かんざしや額あぢさゐ 亜紀 2 早香・びーどろ
388-18 穀象を浮かして流す溜息も 早香 4 中ちゃん・勝坊・越冬こあら・びーどろ
388-19 炊きたての飯に納豆朝曇り 勝坊 4 ancapigra・早香・流・Yumi
388-20 穀象と虚空蔵とは似て居りぬ -
388-21 穀象や戦後の苦労話聴く Yumi 4 中ちゃん・越冬こあら・亜紀・こひつじ
388-22 長卓の私小説めき豆の飯 びーどろ 1 早香
388-23 あの頃の話始まる鋸花 勝坊 1 Yumi
388-24 右に巻く豌豆の蔓子犬の尾 -
388-25 鋸草置いて梅干茶漬かな 中ちゃん 1 紫土
388-26 天空を仰ぎ鋸草紅し -
388-27 こくざうや山居倉庫の整然と 亜紀 3 流・越冬こあら・紫土
388-28 箸で豆つかむリハビリ蒸し暑し 中ちゃん 4 ancapigra・勝坊・Yumi・亜紀
388-29 磨ぎ水に穀象ぷかり塵のごと 1 勝坊
388-30 アキレアの海へ塊なす無蓋貨車 びーどろ 3 中ちゃん・ancapigra・流
388-31 夏の夜の豆電球の暗さかな 3 勝坊・越冬こあら・紫土
388-32 挨拶の古式床しく鋸草 越冬こあら  1 早香
388-33 梅雨入の夜点けっ放しでひよこ豆 -
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