第 398 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年10月26日
兼題:「毛見」(けみ)、「無患子」(むくろじ)、「消」 ※「消」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
398-01 たはむれに無患子の実を落としけり 中ちゃん 1 亜紀
398-02 銀杏落つ駅舎消えしは五年前 Yumi 4 流・ancapigra・屯・こひつじ
398-03 実り田にむかし毛見来し言ひ伝へ 中ちゃん 1 ancapigra
398-04 見返せば今し方消ゆ秋の虹 ancapigra 1
398-05 毛見役も知らぬ子孫が食らう飯 越冬こあら  2 中ちゃん・こひつじ
398-06 道標(シルベ)消え峪へなだるる花野かな 屯  3 勝坊・亜紀・Yumi
398-07 むくろじの青き実の落つ石畳 勝坊 1
398-08 むくろじのたくさんたくさん落ち競ふ 紫土 1 早香
398-09 蝋燭が消えるとちちろ鳴き始め 早香 2 越冬こあら・屯
398-10 秋灯し消しゴムのかす集めけり こひつじ 1
398-11 月光をたつぷり湛へ消波堤 紫土 1 亜紀
398-12 毛見すれば黄金の原を風渡る 2 早香・こひつじ
398-13 秋空に機影消えゆき次男立つ 2 越冬こあら・亜紀
398-14 晩秋のチョークの文字の消し忘れ 越冬こあら  6 中ちゃん・流・ancapigra・紫土・こひつじ・Yumi
398-15 その昔毛見せし田今休耕田 屯  1 中ちゃん
398-16 毛見無くて空に轟く器機の音 Yumi 3 中ちゃん・勝坊・亜紀
398-17 無患子を手にとるひとの手をとりて 亜紀 2 早香・紫土
398-18 無患子や葬儀待つ間の数珠の玉 -
398-19 さざ波の岩に消えゆく秋の声 亜紀 1 勝坊
398-20 無患樹と人種差別の止まぬ国 越冬こあら  2 中ちゃん・紫土
398-21 祖母愛でし小さき念珠の無患子の実 -
398-22 無患子の鎧に覆われた心 -
398-23 テレビつと消して森閑秋の夜 勝坊 1 越冬こあら
398-24 毛見倣い手をかざし見る三笠山 ancapigra 2 流・越冬こあら
398-25 むくろじや手のひらに持つ句読点 ancapigra 3 早香・紫土・Yumi
398-26 無患子を姉と分けゐし訳もなく 1 ancapigra
398-27 毛見といいつまみ食いして苦笑い -
398-28 毛見終へて蔵の白壁直しけり こひつじ 2 屯・Yumi
398-29 食はれたか団栗消えし獣道 中ちゃん 1 勝坊
398-30 無患子や転がしたくなる丸ければ -
398-31 一徹の額の皺よ毛見の人 亜紀 3 勝坊・ancapigra・紫土
398-32 籾一つ噛んで確かめ検見の衆 勝坊 2 屯・こひつじ
398-33 傾いた蔵あり毛見の家残る 紫土 3 早香・越冬こあら・Yumi
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