第 402 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成20年12月21日
兼題:「埋火」(うづみび)、「年末」、「折」 ※「折」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
402-01 冬至の夜折目正しき人と居る 越冬こあら 2 早香・紫土
402-02 折れぬよう枯れぬようにと冬薔薇 ancapigra 1 未貴
402-03 年の暮戸口に残る転居先 4 中ちゃん・紫土・未貴・越冬こあら
402-04 埋火に向い何時しか独り言 -
402-05 年末や去年より多き喪の葉書 中ちゃん 1 勝坊
402-06 埋火や風化せし我が志 1 勝坊
402-07 埋火や声は小さくやわらかく 甘納豆 4 早香・亜紀・ancapigra・Yumi
402-08 埋火を掻けば色増す備長炭 -
402-09 年末のあちらこちらにガードマン 紫土 1 越冬こあら
402-10 年の末忙中閑の欲しき時 Yumi 1 勝坊
402-11 折角のお誘いながら懐手 -
402-12 埋火掻き火種を探す長火鉢 -
402-13 丹田に力を溜めて年の暮 亜紀 1 Yumi
402-14 折釘を見つけて終へる煤払 紫土 6 甘納豆・亜紀・ancapigra・屯・Yumi・未貴
402-15 やり残す仕事もあれば年の末 ancapigra 1 早香
402-16 折鶴の山折り谷折り冬深し 未貴 1 ancapigra
402-17 枯葉掃く枝折戸までの石畳 Yumi 2 屯・未貴
402-18 埋火や立入る距離を測りをり -
402-19 年末のNHKの毎年の 越冬こあら  1 中ちゃん
402-20 飽きもせで折紙の子や掘炬燵 中ちゃん 2 甘納豆・越冬こあら
402-21 片膝で足の爪切る年の末 甘納豆 4 勝坊・ancapigra・紫土・越冬こあら
402-22 折込みのチラシちらばる小春かな 亜紀 4 甘納豆・ancapigra・屯・Yumi
402-23 雪折れの音に目覚めし峡の宿 2 流・未貴
402-24 埋火や成すべき事を為すと決め 越冬こあら  1
402-25 書くたびにシャープ折れゆく十二月 2 甘納豆・中ちゃん
402-26 復活へ手もと埋火掻きてをり -
402-27 埋火や口尖らせて見てをりし 紫土 1 亜紀
402-28 殊更に年末と云ふ折り返し 勝坊 1 早香
402-29 朱袴の折り目そのまま年用意 早香 3 流・亜紀・屯
402-30 年末の両手の荷物釣り合はず 未貴 6 早香・甘納豆・中ちゃん・Yumi・紫土・越冬こあら
402-31 埋火や心の内は秘めたまま Yumi 3 流・勝坊・屯
402-32 年末と言いつぎゅう詰め冷凍庫 早香 1 中ちゃん
402-33 埋火のいまだ消えざる五十路かな -
402-34 折々に吹雪く日もあり北便り 1
402-35 埋火を胸に最終電車来る ancapigra 1 亜紀
402-36 風邪引きて年末を知るならひかな 1 紫土
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