第 414 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成21年6月14日
兼題:「柿の花」、「夏服」、「揺るる」 ※「揺るる」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
414-01 重文の館の窓に柿の花 3 流・亜紀・Yumi
414-02 ストラップ尻に揺れてる海通り -
414-03 柿の花おやつ乏しき時代あり -
414-04 柿の花やがて実となるベビーカー 中ちゃん 1
414-05 梅雨晴れ間艫綱(トモズナ)揺れる舟溜り -
414-06 夏服が腕を廻して居たりけり 越冬こあら  1 早香
414-07 夏服の折り目正しき司書であり 甘納豆 8 流・亜紀・中ちゃん・Yumi・無花果・屯・越冬こあら・こひつじ
414-08 改札を夏服の君出できたり -
414-09 夏服の少年少女衿は白 早香 2 無花果・越冬こあら
414-10 柿の花こぼれて池の静かかな 紫土 1 越冬こあら
414-11 池の傍に影を映せり柿の花 -
414-12 酌み交はす俤(オモカゲ)は父夏衣 -
414-13 夏服は吊られたままに形見分 紫土 5 流・甘納豆・中ちゃん・Yumi・屯
414-14 夜嵐の明けて地面に柿の花 1 早香
414-15 待つ人のレースのショール揺れている -
414-16 夏服の人に混じりて通勤す -
414-17 太陽の下、十八歳、夏の服 無花果 1 こひつじ
414-18 父と母は見合い結婚柿の花 無花果 5 流・亜紀・Yumi・紫土・こひつじ
414-19 柿の花妹よりの文長し 亜紀 3 甘納豆・無花果・越冬こあら
414-20 真新し氷いちごの旗揺るる 無花果 3 甘納豆・中ちゃん・こひつじ
414-21 湧水の噴きて緑陰揺るるかな -
414-22 地震揺るる緑あれども住めぬ家 -
414-23 柿の木に柿の花咲くほかは雨 甘納豆 7 亜紀・早香・中ちゃん・無花果・紫土・越冬こあら・こひつじ
414-24 娘等の上腿下腿夏揺るる -
414-25 どよめきて神輿の揺るる祭かな 甘納豆 3 早香・Yumi・屯
414-26 柿の花御一人様と念押され 越冬こあら  1 紫土
414-27 夏服や下着ベージュに取り替へて -
414-28 けんかして揺るるゆるるよ水中花 亜紀 1 早香
414-29 花菖蒲揺れて地震(なゐ)だと判りけり -
414-30 紫陽花の乳房のごとく揺れにけり こひつじ 4 甘納豆・無花果・紫土・屯
414-31 柿の花萼のゆりかごまだ広く 早香 1 甘納豆
414-32 空港に夏服並ぶ姦しき Yumi 1 中ちゃん
414-33 初夏やセーラー服の白き群れ 中ちゃん 3 亜紀・紫土・屯
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