第 416 回 Q L D 句 会 録

開句;平成21年7月6日(日)
兼題:「夾竹桃」(けふちくたう)、「漆掻」(うるしかき)、「干す」。「干す」は無季兼題です。

No.  俳          句 作  者 選          者
416-01 初蝉や息災なりしこの一年 1 Yumi
416-02 夜濯の月に干したる産着かな 無花果 6 亜紀・紫土・中ちゃん・越冬こあら・Yumi・こひつじ
416-03 ざわざわと雲を散らせり漆掻 亜紀 1
416-04 天草や濡れたる笊のままで干す 紫土 3 甘納豆・亜紀・こひつじ
416-05 木漏れ日の揺らぐ林に漆掻く 2 早香・未貴
416-06 夾竹桃韃靼海峡見えざりき 紫土 2 無花果・流
416-07 この想ひ残つて欲しい薔薇を干す -
416-08 明け易し干され鴉の鳴く土塀 -
416-09 マンションの窓に灯ともり蛙鳴く 1 越冬こあら
416-10 驟雨(しゆうう)にもいよいよ赤し夾竹桃 中ちゃん 1
416-11 山主に里の話や漆掻 甘納豆 2 無花果・中ちゃん
416-12 夾竹桃隙間の多き箱に棲み 早香 3 亜紀・紫土・越冬こあら
416-13 川に沿ふ細き道あり夾竹桃 亜紀 4 甘納豆・早香・屯・Yumi
416-14 蜜豆の中のふやけし干し葡萄 こひつじ 1 中ちゃん
416-15 漆掻明日はどの山向かふやら -
416-16 木々の間に草分けし音漆掻 中ちゃん 1 亜紀
416-17 この道は駅への近道夾竹桃 1 こひつじ
416-18 梅干や親の杞憂の無尽蔵 越冬こあら  6 甘納豆・亜紀・無花果・未貴・屯・こひつじ
416-19 漆掻くついでにイニシャル刻みけり -
416-20 一線は縦に眉間に漆掻 -
416-21 夾竹桃死ぬまで消えぬ手術跡 Yumi 2 紫土・未貴
416-22 夾竹桃目に飛び込んで散歩道 -
416-23 脳内はメビウスの輪に漆掻き -
416-24 梅雨明けも近しのニュース子らの声 -
416-25 掛け布団干して仕舞って昼寝かな -
416-26 ごちゃごちゃの話に疲れ夾竹桃 -
416-27 微風快晴ドライブ日和夾竹桃 -
416-28 遠き日の祖母の家なる梅干して -
416-29 この恋もまた命がけ夾竹桃 無花果 1
416-30 漆掻風のとどまる気配して 未貴 5 甘納豆・早香・越冬こあら・屯・Yumi
416-31 納得はすとんと腹に夾竹桃 越冬こあら  1 未貴
416-32 漆掻また化かされた話をし -
416-33 甲羅干す亀の恍惚梅雨晴間 未貴 9 甘納豆・早香・無花果・紫土・中ちゃん・越冬こあら・屯・こひつじ・流
416-34 梅を干す手捌き見事農の女(ヒト) -
416-35 夜濯ぎの洗濯物を夜に干す -
416-36 前掛けに濃き染み残る漆掻 こひつじ 7 早香・無花果・紫土・未貴・中ちゃん・屯・Yumi
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