第 435 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年4月3日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
435-01 花曇り畑の中の駐車場 1 越冬こあら
435-02 信号の先石段の朝桜 越冬こあら  2 甘納豆・早香
435-03 蒼天の風の巧者や鳶うらら 2 勝坊・クリトン
435-04 たんぽぽのゆうらり風になる日まで 紫土 1 泥亀
435-05 追悼の花見の会といふ一座 -
435-06 花の下に酌む酒灘の大吟醸 -
435-07 春深し犬粗相する赤煉瓦 越冬こあら  3 甘納豆・無花果・屯
435-08 携帯の被写体となる蜃気楼 泥亀  1 クリトン
435-09 良縁は繋ぐ手次第蓮華草 早香 3 中ちゃん・Yumi・こひつじ
435-10 三月の終いに続く真白な日 早香 1 順之介
435-11 白詰草足元に敷き墓参道 -
435-12 したたかに花を浴びたる人力車 泥亀  5 甘納豆・順之介・未貴・無花果・屯
435-13 昼風呂の窓の向こうに春畑 1 順之介
435-14 春霖に蛇行の大河消えにけり 4 甘納豆・順之介・中ちゃん・亜紀
435-15 桜餅まず平穏に感謝して 越冬こあら  2 無花果・早香
435-16 春灯や声出して読む賢治の詩 亜紀 4 流・こひつじ・屯・越冬こあら
435-17 花冷えの挨拶廻り月見そば -
435-18 変身の術のはじまり蝌蚪の紐 紫土 3 中ちゃん・Yumi・こひつじ
435-19 ふらここや左にかしぎ小さく揺れ -
435-20 宴終へし着物の裾に春の泥 Yumi 2 無花果・クリトン
435-21 相州に花神来りてこの日和 -
435-22 春昼や遠く聞こえる耕運機 7 甘納豆・勝坊・未貴・泥亀・亜紀・屯・早香
435-23 春霰に打たれし土の匂ひかな 無花果 4 勝坊・泥亀・屯・紫土
435-24 合掌の小さき手のひら桃の花 亜紀 2 勝坊・Yumi
435-25 のどかさや語尾の雅な京言葉 勝坊 2 流・こひつじ
435-26 雲水の脚絆に乾く春の泥 6 流・中ちゃん・未貴・亜紀・越冬こあら・早香
435-27 したたかに花見る笑顔おちこちに -
435-28 膝枕すれば覗き見つくづくし -
435-29 うんうんとうなづくばかり春の風邪 順之介 2 越冬こあら・紫土
435-30 猫の髭犬のしっぽや日脚延ぶ 勝坊 3 未貴・Yumi・早香
435-31 病床に耳朶透ける子や春うらら 無花果 3 中ちゃん・未貴・クリトン
435-32 風軽し犬の背に花散りぬ -
435-33 すぐ晴れてタンポポ風に靡くなり -
435-34 ふらここに酔ふ癖すぐに代はりけり -
435-35 遠霞岸から岸へ橋架かり 未貴 2 亜紀・紫土
435-36 厚き雲居座りしまま三月尽 -
435-37 かの一団花冷え知らず歌も出て -
435-38 自転車の走る刹那よ風光る -
435-39 久方の嵐電嵯峨の桜餅 泥亀  3 流・順之介・越冬こあら
435-40 夜の道ふくらんでくる桜かな 亜紀 3 泥亀・Yumi・紫土
435-41 明るきは水を待ちたる春田かな 順之介 1 亜紀
435-42 春寒の披露宴には和装にす -
435-43 春逝くや首の黒子を掻き眠る -
435-44 珈琲で眠れぬ春の夜行バス 未貴 4 流・勝坊・無花果・こひつじ
435-45 チューリップ最終列車待つホーム 早香 1 クリトン
435-46 小さき子を追いかける母春温し クリトン 1 泥亀
435-47 カーナビが暗くなりたる花曇 こひつじ 1 紫土
435-48 有情無情交互に寄せる春の海 -
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