第 440 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年6月13日
兼題:「蓮の浮葉」、「鳰の子」(にほのこ)、「喫」 ※「喫」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
440-01 噴水の先っぽ見ゆる喫茶店 甘納豆 4 越冬こあら・こひつじ・紫土・Yumi
440-02 鳰の子の声とさざ波船端に -
440-03 夕立や人の減らない喫煙所 紫土 1 順之介
440-04 蓮の葉の夢中で雨をはじきけり -
440-05 嘴の黄より鳰の子浮いて来し -
440-06 鳰の子も忙しく足を動かして 早香 1 順之介
440-07 光りかに蓮の浮葉の艶めきて -
440-08 鳰の子も浮き巣も濡れてゐたりけり 亜紀 1 中ちゃん
440-09 遠き世のごとくに蓮の浮葉かな 泥亀  4 亜紀・こひつじ・紫土・クリトン
440-10 鳰の子のひとり離れてをりにけり 中ちゃん 1 亜紀
440-11 北の街炎天さえも満喫す Yumi 2 早香・こひつじ
440-12 鳰の子やひとり息子に嫌われて 越冬こあら  3 流・亜紀・Yumi
440-13 鳰の子に迷ふ水路の軋みかな 泥亀  1 早香
440-14 雲映す水面に蓮の浮葉かな 4 甘納豆・順之介・泥亀・クリトン
440-15 夏の宵喫煙ルームの人いきれ 中ちゃん 1 紫土
440-16 雨来たり蛙やうやう満喫し クリトン 1 中ちゃん
440-17 鳰の子や四季を覚へる波の花 -
440-18 鳰の子や胸ふくらませいっちょまえ 順之介 1 クリトン
440-19 何かゐる蓮の浮葉の下にほら こひつじ 4 甘納豆・早香・Yumi・中ちゃん
440-20 新緑や名曲喫茶より出でて 順之介 3 流・亜紀・越冬こあら
440-21 惨敗を喫せし夜の百合匂ふ 亜紀 6 流・甘納豆・泥亀・越冬こあら・こひつじ・クリトン
440-22 鯉の口蓮の浮葉を揺らしをり クリトン 4 流・順之介・Yumi・中ちゃん
440-23 いざこざは蓮の浮葉の上にさえも -
440-24 大鯉の蓮の浮葉の下に棲む -
440-25 万緑を胸一杯に満喫す 泥亀  3 流・早香・越冬こあら
440-26 小波もゆるりと避けて蓮浮葉 -
440-27 水圧と気圧と蓮の浮葉かな 甘納豆 3 早香・亜紀・泥亀
440-28 迷ひたる蓮の浮葉や穢土の水 -
440-29 いつまでも雛でいてくれ鳰の子よ -
440-30 蚊の声の中のベランダ喫煙所 こひつじ 3 泥亀・紫土・クリトン
440-31 梅雨入りと喫茶店主が告げる午後 4 甘納豆・順之介・Yumi・中ちゃん
440-32 サルビアの花学生街の喫茶店 越冬こあら  2 泥亀・こひつじ
440-33 紫は喫煙所跡立葵 早香 1 甘納豆
440-34 鳰の子や潜水上手くなりにけり -
440-35 豆蛙乗せゐて蓮の浮葉かな 中ちゃん 1 越冬こあら
440-36 鳰の子の親の後追ふばかりなり Yumi 1 紫土
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