第 446 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年9月4日
兼題:「無花果」(いちぢく),「秋の蚊」、「グラス」 ※「グラス」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
446-01 無花果を食めば首吊るユダの味 紫土 1 越冬こあら
446-02 隠すものなき身秋蚊に委ねたる 泥亀  2 早香・こひつじ
446-03 ジャム作るただ無花果を潰したい 甘納豆 2 こひつじ・越冬こあら
446-04 グラスへと注ぐワインと秋夕焼 紫土 2 泥亀・屯
446-05 キリスト像ステンドグラスの影を置く 1 クリトン
446-06 口すぼむ無花果ならべ地下店舗 未貴 3 甘納豆・無花果・越冬こあら
446-07 いつの日か無花果実る庭にすむ 早香 3 中ちゃん・屯・紫土
446-08 秋の蚊やふらと来てまたふらと去(い)に -
446-09 天秤画のステンドグラス秋の翳 -
446-10 秋の蚊の障子の桟にとまりけり 甘納豆 1 順之介
446-11 ワイングラスの脚細き野分かな -
446-12 ワイン蔵グラスハープに月明り 早香 2 流・順之介
446-13 秋の蚊が微かに鳴けりかたち無く 未貴 2 早香・クリトン
446-14 秋の蚊のとぶありたけの力かな こひつじ 3 泥亀・屯・無花果
446-15 秋の蚊の止め刺したる情けかな -
446-16 無花果の熟れはじけたり怠き朝 3 未貴・亜紀・クリトン
446-17 無花果を刈りし姉さんかぶりかな -
446-18 秋の夜心残してグラス置く クリトン 4 流・泥亀・屯・越冬こあら
446-19 待つことは長し無花果もぎにけり 泥亀  1 順之介
446-20 路地奥のステンドグラス鰯雲 2 甘納豆・こひつじ
446-21 グラス干しつつ骨焼けるまでの一時間 -
446-22 ねこじゃらしグラスに挿せば廻りけり 未貴 7 順之介・早香・亜紀・こひつじ・中ちゃん・紫土・クリトン
446-23 平静を保つ糸切る秋の蚊よ -
446-24 無花果の床擦れのごと崩れけり -
446-25 無花果を割り故郷を嗅ぎにけり 4 未貴・泥亀・亜紀・紫土
446-26 鮭食べるワイングラスはすでにカラ -
446-27 秋の蚊の吸い口辺の震えかな -
446-28 蜉蝣の羽透くワイングラスほど こひつじ 1
446-29 秋涼しグラスの縁を撫でて鳴らす -
446-30 秋の蚊の打てば打ててふ潔さ 2 中ちゃん・クリトン
446-31 浴槽に秋の蚊一匹浮いてをり クリトン 5 流・甘納豆・未貴・こひつじ・紫土
446-32 無花果の熟れる如くに恋をせり 無花果 3 流・未貴・亜紀
446-33 無花果を食むやペルシャの市場にて 順之介 2 早香・中ちゃん
446-34 龍淵に潜むグラスの紹興酒 順之介 2 甘納豆・越冬こあら
446-35 無花果や煮ても焼いても食えぬ仲 -
446-36 秋の蚊の十分すぎる明るさに -
446-37 秋の蚊を打ちし手を二度洗ひけり 順之介 2 中ちゃん・無花果
446-38 無花果の本音ばかりを溜めにけり 亜紀 1 早香
446-39 無花果のプチプチ舌に心地よし -
446-40 夕刊を畳み秋の蚊叩きけり 2 甘納豆・無花果
446-41 秋の夜のワイングラスのまろき縁 越冬こあら  5 泥亀・亜紀・屯・無花果・紫土
446-42 秋の蚊や堰の向こうは野草園 中ちゃん 2 順之介・未貴
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