第 447 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年9月19日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
447-01 貨物列車通過中なる豊の秋 亜紀 2 無花果・順之介
447-02 猫丸く眠る天上朧月 -
447-03 三日月のその引力に身を任せ 越冬こあら  1 早香
447-04 曼珠沙華生きてるうちは赤くあれ -
447-05 かなり言ひすぎたる心地赤のまま 亜紀 1
447-06 月の射すホテルの部屋に戻りたり 紫土 3 中ちゃん・甘納豆・こひつじ
447-07 天然の風を載せたる真葛原 -
447-08 ふくよかな原始ヴィーナス新生姜 紫土 2 無花果・越冬こあら
447-09 どこからか秋の花火の揚がる音 -
447-10 つなぎたる指を離して秋の海 順之介 3 中ちゃん・泥亀・こひつじ
447-11 刈られ尚地に近づいた稲の先 -
447-12 乗り降りに膝のかがやく秋日和 -
447-13 干柿や母の小言のまた途切れ 無花果 3 順之介・越冬こあら・紫土
447-14 水郷の手こぎ和舟や秋の風 -
447-15 虫鳴くや眠れぬ夜に虫鳴くや 順之介 2 こひつじ・早香
447-16 腹立ててバッグ投げれば鰯雲 こひつじ 1
447-17 居酒屋の痩せた檸檬を絞る指 越冬こあら  2 流・亜紀
447-18 月の雨ぽつりと昔話かな 無花果 2 未貴・紫土
447-19 爽やかに遊び心の満ちる顔 -
447-20 幸せは焼き椎茸に醤油なり 3 中ちゃん・泥亀・こひつじ
447-21 二又のフォークが似合う梨であり 甘納豆 4 中ちゃん・亜紀・越冬こあら・紫土
447-22 残暑まだ水銀柱を上に舐め -
447-23 秋草の一輪挿しが二つ三つ -
447-24 半分で足りる秋刀魚を有田焼 こひつじ 3 甘納豆・順之介・越冬こあら
447-25 秋入日津軽三味線佳境なる 亜紀 1
447-26 野分あと家族の距離の近づけり 泥亀 4 亜紀・越冬こあら・早香・紫土
447-27 曼珠沙華密集するも隙間あり 中ちゃん 2 泥亀・早香
447-28 秋暑し背広片手に倉庫街 甘納豆 4 流・未貴・泥亀・順之介
447-29 空澄みて山々近き朝かな 3 無花果・未貴・順之介
447-30 朝涼や巻きをきれいにクロワッサン 未貴 1 泥亀
447-31 前髪をぱつんと切りて秋涼し 順之介 3 無花果・亜紀・紫土
447-32 飯食ひに燕帰りし空の下 -
447-33 師の書きし本閉じがたき夜長かな -
447-34 秋鯖や煙で話すインディアン 越冬こあら  2 無花果・甘納豆
447-35 踊り場の小窓の日差し秋優し 4 甘納豆・亜紀・未貴・早香
447-36 秋暑し鳩と木陰を分け合へり 無花果 4 中ちゃん・甘納豆・未貴・こひつじ
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