第 448 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年10月3日
兼題:「松茸」、「鹿垣」(ししがき)、「窓」 ※「窓」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
448-01 暗がりへ松茸掘りに見つからず -
448-02 松茸の盛られてありぬ御徒町 -
448-03 鹿垣の要所要所にある隙間 亜紀 1 早香
448-04 椎茸へ漂ふてゆく目鼻かな -
448-05 同窓の友の手紙やいわし雲 亜紀 2 越冬こあら・クリトン
448-06 色鳥や小さな巣箱窓開き -
448-07 毬栗当たり窓辺に人招く夜 -
448-08 年毎に鹿垣高く里近く -
448-09 松茸や入山禁止の綱張られ -
448-10 武士(モノノフ)の刃交えし鹿垣跡 -
448-11 窓越しに隣家の柿を貰ひけり こひつじ 7 流・未貴・順之介・紫土・屯・亜紀・クリトン
448-12 命日は松茸飯と決めてをり 4 未貴・中ちゃん・こひつじ・越冬こあら
448-13 松茸のためだけにある土瓶かな 甘納豆 3 こひつじ・紫土・屯
448-14 松茸と訊ねしほどの薄さかな 紫土 3 順之介・五穀米・こひつじ
448-15 鹿垣や一人暮らしの母の畑 こひつじ 3 未貴・順之介・クリトン
448-16 松茸や競り声響く夜明け前 順之介 1
448-17 鹿垣に電流流し帰りけり 中ちゃん 1 甘納豆
448-18 天窓のある家々の良夜かな 甘納豆 4 早香・中ちゃん・屯・亜紀
448-19 松茸や口を開ければ愚痴ばかり 越冬こあら  2 甘納豆・五穀米
448-20 鹿垣に沿うて毛のもの走りけり 順之介 1 泥亀
448-21 鹿垣を潜りて後は深山かな 五穀米 4 早香・未貴・紫土・亜紀
448-22 黄連雀窓の嫌ひな家主かな 五穀米 1 越冬こあら
448-23 ダム予定鹿垣荒れてをりにけり クリトン 2 未貴・五穀米
448-24 鹿垣や瀬音いつしか途切れたる 未貴 4 順之介・泥亀・中ちゃん・紫土
448-25 中国の松茸でしょうひとり膳 五穀米 1 中ちゃん
448-26 鹿垣が告げるかつての村はずれ 3 甘納豆・五穀米・屯
448-27 松茸の香り椀よりこぼれ出す 早香 1 泥亀
448-28 外は早や野分吹きたる窓辺かな 中ちゃん 1 越冬こあら
448-29 鹿垣の山あり谷あり杣の里 -
448-30 車窓には刈田続きてやがて駅 9 早香・甘納豆・順之介・泥亀・五穀米・こひつじ・越冬こあら・屯・亜紀
448-31 蒲鉾のやうな松茸浮かびをり こひつじ 1 中ちゃん
448-32 陽光と鹿垣だけが残り居り -
448-33 鹿垣の影の尖りて日暮れかな 甘納豆 1 クリトン
448-34 さみしさや夜雨募りくる鹿の垣 泥亀  1
448-35 デパ地下の松茸値札をちらり見る -
448-36 開きかけ閉じかけもあり秋の窓 越冬こあら  4 早香・甘納豆・紫土・クリトン
448-37 窓窓の灯りいろいろ良夜かな 順之介 1 こひつじ
448-38 往来に秋日あふるる覗き窓 未貴 2 流・亜紀
448-39 窓の灯の届かぬ闇に秋潜む 1 泥亀
448-40 松茸の林は何処ぞ告げず逝き -
448-41 縞々に秋灯漏るる格子窓 紫土 1
448-42 窓の灯の消え廃校の秋高し -
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