第 452 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年11月28日
兼題:「冬の海」、「葱」、「結」 ※「結」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
452-01 冬の海心の声を聞きに行く 早香 2 こひつじ・クリトン
452-02 葱の白日の当たらない匂ひして 紫土 1 亜紀
452-03 媼持つ買い物籠の葱の白 2 順之介・中ちゃん
452-04 貨物車の連結の音冬の朝 クリトン 6 早香・未貴・屯・甘納豆・越冬こあら・流
452-05 水平線まで曇りゐし冬の海 中ちゃん 2 こひつじ・未貴
452-06 流るるや冬の河より冬の海 -
452-07 正面に坂道みなと冬の海 泥亀  3 甘納豆・流・亜紀
452-08 冬の虹結果知らなきこと多し 五穀米 3 こひつじ・順之介・紫土
452-09 冬の海窓いちまいを隔てけり 亜紀 3 泥亀・紫土・流
452-10 結ひ直す小猫のリボン縁小春 -
452-11 検診の結果を待てば冬の蠅 こひつじ 1
452-12 神社への道間違えて葱畑 甘納豆 4 順之介・中ちゃん・流・亜紀
452-13 結び目は緩めたままの十一月 -
452-14 縁結ぶ枝見つからず神の旅 紫土 2 早香・クリトン
452-15 軒先に緩やかな弧の一本葱 早香 1 未貴
452-16 チョコレート手に対峙する冬の海 -
452-17 ネクタイの結び目撚れて十二月 甘納豆 4 早香・未貴・屯・越冬こあら
452-18 結論を急ぎ被れる冬帽子 亜紀 3 五穀米・屯・甘納豆
452-19 葱切って味噌汁までの物語 越冬こあら  2 五穀米・中ちゃん
452-20 スカイツリー泥葱下げて帰りけり 亜紀 5 泥亀・順之介・五穀米・甘納豆・紫土
452-21 大小の足跡さらひ冬の海 未貴 1 クリトン
452-22 十二月くちを結んで仕事しろ -
452-23 コーヒーの香(か)満ちて窓に冬の海 -
452-24 冬海や含嗽薬の嘘甘く 越冬こあら  1 甘納豆
452-25 御火焚の匂ひする子と手を結ぶ 泥亀  3 中ちゃん・紫土・クリトン
452-26 葱汁の待ちくたびれて葱溶ける -
452-27 冬の海ただ茫洋と銀波かな 1 こひつじ
452-28 団欒や貰ひし葱を放り込む -
452-29 結ばれて窓は干柿ばかりなり 中ちゃん 5 五穀米・屯・紫土・越冬こあら・亜紀
452-30 未明より父結跏趺坐冬紅葉 -
452-31 神域の古木に結ぶ籤の札 -
452-32 葱畑行けば灯台跡に出る 2 泥亀・未貴
452-33 葱切りて父の計らひふと思ふ 五穀米 1 泥亀
452-34 明け方の畝をととのへ葱畑 -
452-35 恩讐の混じりあふかな冬の海 -
452-36 畝の葱抜いて豆腐と炊きにけり -
452-37 山茶花や再婚どうし結ばれて 2 順之介・亜紀
452-38 冬の海運ばれてくる松葉蟹 クリトン 1 越冬こあら
452-39 清貧を語りし母の根深汁 泥亀  4 こひつじ・屯・中ちゃん・クリトン
452-40 逃れきて風荒々し冬の海 順之介 1 泥亀
452-41 冬の海水門重く閉じにけり こひつじ 1 早香
452-42 紀ノ国屋から地下鉄に乗る葱よ 順之介 3 早香・五穀米・越冬こあら
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