第 456 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年1月23日
兼題:「寒月」、「早梅」(さうばい)、「秒」 ※「秒」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
456-01 早梅や指の隙間を持て余す 紫土 3 順之介・五穀米・越冬こあら
456-02 早梅の咲きて返信来たりけり 五穀米 2 こひつじ・紫土
456-03 寒月や故郷のない窓ガラス 越冬こあら 1 順之介
456-04 夜半の冬電子レンジであと五秒 甘納豆 1 五穀米
456-05 しづもれる湖面いちまい寒の月 亜紀 7 流・泥亀・未貴・甘納豆・こひつじ・紫土・クリトン
456-06 寒月や何も買わずに去る銀座 甘納豆 2 流・越冬こあら
456-07 断捨離をして見上げたる寒の月 こひつじ 1 順之介
456-08 秒単位市民マラソン次々と -
456-09 早梅や互ひに言葉少なくて 順之介 5 流・泥亀・亜紀・こひつじ・越冬こあら
456-10 目覚ましの秒針落ちた寒の内 -
456-11 寒月や先生まだまだ客廻り -
456-12 寒月に照らされ浮かぶ白薩摩 早香 1 泥亀
456-13 早梅や御殿場線に乗り換える 甘納豆 2 流・五穀米
456-14 一秒が生死をわける雪崩かな -
456-15 寒月の青き熱海に泊りけり 泥亀  4 流・未貴・亜紀・紫土
456-16 秒針が追いかけてゆく冬逃げる 五穀米 1 越冬こあら
456-17 秒針も休み休みの睦月かな 越冬こあら 1 五穀米
456-18 寒月の下の酔歩や宅近し 2 順之介・クリトン
456-19 追ひかけて追ひかけられて寒の月 -
456-20 寒灯に秒針の音こちこちと 1
456-21 早梅や娘の渡米近づきぬ 1 順之介
456-22 日脚伸ぶ一秒一分一時間 -
456-23 早梅の仏の里の札所かな -
456-24 蓄へて秒読み開始冬木の芽 紫土 6 早香・未貴・こひつじ・屯・越冬こあら・クリトン
456-25 寒月や遠吠えの声山の里 -
456-26 早梅の白を愛でたる深庇 3 泥亀・甘納豆・亜紀
456-27 早梅のゆるき中腹匂ふなり 未貴 1 甘納豆
456-28 水色の毛布よ5秒後の寝息 -
456-29 早梅や地蔵の衣を新調す こひつじ 4 早香・未貴・亜紀・屯
456-30 秒針の冬を刻める旅の宿 亜紀 4 泥亀・甘納豆・屯・紫土
456-31 年越しの秒を数える地デジかな -
456-32 早梅や農家の裏の二三本 -
456-33 早梅に誘われてまた立ち話 早香 3 五穀米・屯・クリトン
456-34 サイレンが半音下がる寒三日月 順之介 1 こひつじ
456-35 早梅や鱗市松格子縞 越冬こあら 2 早香・亜紀
456-36 寒月や極みとなりし鬼瓦 1 甘納豆
456-37 早梅や坂の途中のひとところ 亜紀 2 未貴・クリトン
456-38 一芸をみがくは難し寒の月 未貴 1 早香
456-39 こがらしや数秒狂ふ砂時計 未貴 2 早香・紫土
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