第 459 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年3月5日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
459-01 春雪や鳥の足跡だけで消ゆ 紫土 5 甘納豆・未貴・早香・こひつじ・越冬こあら
459-02 消印を確と見届け二月尽 -
459-03 校庭に卓子ひとつ春一番 -
459-04 泥ともに蜷(にな)を踏みたる川辺かな 中ちゃん 1 甘納豆
459-05 黄帽子の園児一列菜の花も 甘納豆 1 順之介
459-06 おはようが飛び交う自転車置き場春 1 早香
459-07 うすらひのこはれはじめのおとをきく 亜紀 2 五穀米・こひつじ
459-08 春寒や実母実妹わづらはし -
459-09 三月の空に二掃き雲の帯 早香 2 紫土・越冬こあら
459-10 春暁の信号眠たげな点滅 順之介 2 流・紫土
459-11 吾(あ)が受けし大試験また子が受けし -
459-12 雨脚の描いてゆきし早春賦 未貴 2 流・泥亀
459-13 野遊びの箸を転がるゆで卵 -
459-14 レジ毎に凸凹ありぬ春の列 越冬こあら  2 亜紀・紫土
459-15 菜の花や岬をフェリーの航く時刻 未貴 3 流・早香・亜紀
459-16 強東風や丘の上なる新校舎 甘納豆 3 流・順之介・泥亀
459-17 生きてゐるその後は触れず猫柳 泥亀  1 未貴
459-18 太宰読む春の炬燵の善き孤独 五穀米 3 順之介・泥亀・こひつじ
459-19 炭酸や暖簾を濡らす春の雨 越冬こあら  1 中ちゃん
459-20 今年また飾らず過ぎる雛祭り -
459-21 つまみ食い内緒にしてね桃の花 -
459-22 子持鯊(こもちはぜ)腹張り切るを煮しめをり -
459-23 子供とは別の人生鳥帰る こひつじ 2 早香・紫土
459-24 啓蟄や売地となりて3カ月 甘納豆 5 中ちゃん・順之介・未貴・五穀米・こひつじ
459-25 重力にバランス預け春を跳ぶ 五穀米 1 早香
459-26 また鳴いた春鳥うれし里暮らし 2 泥亀・亜紀
459-27 揚雲雀未来は要らない今が欲し -
459-28 薄氷の下にうごめく世界かな 泥亀  1 順之介
459-29 下萌や石段はまだ続くらし 亜紀 2 中ちゃん・五穀米
459-30 まだきみとふざけてゐたし春なかば 順之介 3 甘納豆・五穀米・こひつじ
459-31 アネモネの寄せ植ナース・ステーション 泥亀  4 中ちゃん・亜紀・紫土・越冬こあら
459-32 潮汁しみじみと今暮らしをり 亜紀 1 越冬こあら
459-33 春天を仏蘭西に行くジェットの音 越冬こあら  2 甘納豆・未貴
459-34 頭まで齧る根っから目刺し好き こひつじ 3 中ちゃん・未貴・泥亀
459-35 野も里も鶯声待ちて沈黙す 1 甘納豆
459-36 空少し凹んでゐたり土筆んばう 紫土 4 流・五穀米・亜紀・越冬こあら
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