第 460 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年3月20日
兼題:「苗札」(なへふだ)、「鰊」(にしん)、「売」 ※「売」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
460-01 町あげて売りは神さま座禅草 泥亀 1 越冬こあら
460-02 苗札に裏の山田と書かれをり 紫土 5 流・中ちゃん・甘納豆・早香・こひつじ
460-03 店頭の鰊触れれば手に匂ひ -
460-04 トラックで来る魚屋の鰊二尾 甘納豆 2 未貴・亜紀
460-05 買い置きの苗札三束ばかり有り 甘納豆 1 クリトン
460-06 整然と苗札並ぶ路地に風 こひつじ 4 未貴・越冬こあら・亜紀・クリトン
460-07 仰向いて津波の後の鰊船 -
460-08 春泥や売地の札の御辞儀して 紫土 3 流・こひつじ・越冬こあら
460-09 春の夜の棚に物なき売場かな 亜紀 4 中ちゃん・泥亀・甘納豆・紫土
460-10 苗札に名前と日付人の名も 早香 1 中ちゃん
460-11 鰊獲る出稼ぎ人の薄布団 -
460-12 強風に苗札肩をすぼめをり 3 泥亀・紫土・亜紀
460-13 鰊蕎麦明くる日は日々訪れる -
460-14 まるまると露天に売られ春キャベツ 未貴 2 こひつじ・クリトン
460-15 春の旅ワゴン販売嬢のシュシュ 越冬こあら  4 中ちゃん・甘納豆・こひつじ・亜紀
460-16 苗札を端から順に精一杯 越冬こあら  1 甘納豆
460-17 春彼岸墓石に売の文字掛かる 早香 1
460-18 売る人も被災者という北の春 2 早香・未貴
460-19 苗札のとりどりの文字はづみけり 亜紀 4 泥亀・未貴・紫土・クリトン
460-20 大なゐや蜆売る声常のごと -
460-21 春時雨千本中立売下ル 甘納豆 3 流・泥亀・早香
460-22 永き日やリヤカーを引く豆腐売り こひつじ 2 早香・越冬こあら
460-23 苗札の薄き字再度書き加へ クリトン 3 中ちゃん・甘納豆・未貴
460-24 微風あり鰊御殿の春浅し 1 早香
460-25 天気図は縦縞模様鰊焼く 早香 2 紫土・亜紀
460-26 鉢ごとに苗札のみが挿されをり 中ちゃん 2 流・クリトン
460-27 鰊焼く終日なゐのニュース見て 亜紀 1 越冬こあら
460-28 苗札を挿すまもなく雨となる 泥亀 1 こひつじ
460-29 苗札の地続きに見る裏おもて -
460-30 大なゐや鰊御殿が夢の跡 -
460-31 沈丁花匂ふ片隅無人店 クリトン 1 紫土
460-32 鰊蕎麦久に喰ひけり母恋し -
460-33 懐かしき母のレシピの鰊かな 未貴 1 泥亀
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