第 466 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年6月12日
兼題:「桑の実」、「火取虫」(ひとりむし)、「放」 ※「放」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
466-01 火取虫いつもの角を曲りけり 亜紀 1 順之介
466-02 火取虫誰彼となく話す人 早香 2 クリトン・順之介
466-03 放課後の昏き理科室繭にほふ 紫土 5 中ちゃん・泥亀・順之介・亜紀・屯
466-04 街灯の光が舞台火取り虫 -
466-05 桑の実の熟れて帽子を汚しけり こひつじ 2 泥亀・未貴
466-06 火取虫些細なことに腹は立ち 越冬こあら 4 流・亜紀・未貴・早香
466-07 放課後の机黒板走り梅雨 越冬こあら 4 中ちゃん・亜紀・五穀米・屯
466-08 桑の実を分け合うて食む仲直り 順之介 2 クリトン・こひつじ
466-09 禁煙は三日目なりし火取虫 紫土 4 流・亜紀・こひつじ・屯
466-10 火取虫身を焼く音に夜更けて -
466-11 霧吹けば蛍匂いを放しをり クリトン 2 中ちゃん・紫土
466-12 火取虫貨車もろともに駅へ着く 泥亀 2 順之介・越冬こあら
466-13 桑の実や変わらぬ味を醸し出す -
466-14 観光バス停め若竹に放尿す -
466-15 桑の実に染まりたる手を洗いをり -
466-16 実桑食ふ女性誌拾ひ読みしつつ -
466-17 火取虫掃きて始まる今日一日(ひとひ) 中ちゃん 4 クリトン・五穀米・屯・紫土
466-18 夏虫や三畳部屋の苦学生 こひつじ 1 越冬こあら
466-19 桑の実や人すれすれに往ゆづり -
466-20 捕虫網持たせて子らを野へ放つ 泥亀 3 中ちゃん・順之介・早香
466-21 桑の実を煮詰めてゐたる雨の音 亜紀 2 五穀米・早香
466-22 放物線描いて落ちる白き夏 五穀米 4 泥亀・未貴・越冬こあら・早香
466-23 桑の実をひとつ少女にもどりけり -
466-24 桑の実を人差指は恋しがり -
466-25 火取虫窓に放てば日本海 未貴 1
466-26 放たれて喜ぶ蝶に笑顔の子 -
466-27 火取虫いっとき無我と張つきぬ -
466-28 山の駅桑の実捥いで口に入れ クリトン 1
466-29 串焼きの放つ煙りよ夏の月 順之介 2 流・泥亀
466-30 小鳥から桑の実少し頂いて -
466-31 唇(クチ)染めて桑の実たべし友逝けり -
466-32 火取虫居留守決め込む小半日 五穀米 3 こひつじ・早香・紫土
466-33 放たれし線に怯えしプールかな -
466-34 放課後の校庭染める大夕焼け 1 クリトン
466-35 桑の実を食べて飛ぶこと忘れてる 五穀米 3 こひつじ・越冬こあら・紫土
466-36 火取虫コンビニに寄る少年等 クリトン 4 中ちゃん・亜紀・未貴・屯
466-37 火取蛾の翅動くとき恐ろしき 順之介 2 五穀米・未貴
466-38 ジャグラーの放り上げたる夕焼かな 亜紀 6 泥亀・クリトン・五穀米・こひつじ・越冬こあら・紫土
466-39 放課後の校舎紫陽花の溜息 -
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