第 468 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年7月10日
兼題:「泥鰌鍋」(どぢゃうなべ)、「箱釣」(はこづり)、「開」 ※「開」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
468-01 原子力見捨てる我と泥鰌鍋 -
468-02 看板に江戸の名残りやどぜう鍋 紫土 3 こひつじ・越冬こあら・屯
468-03 箱釣で遊ぶ子の横通り過ぎ -
468-04 泥鰌鍋風呂屋下駄屋とみな逝きて 4 こひつじ・早香・亜紀・紫土
468-05 箱釣を囲む生意気盛りかな 順之介 2 流・五穀米
468-06 川半で上げ膳据え膳泥鰌鍋 -
468-07 泥鰌鍋東京メトロの地図広げ 順之介 6 中ちゃん・五穀米・未貴・こひつじ・早香・越冬こあら
468-08 あぜ道や開襟シャツをはためかせ 順之介 2 流・未貴
468-09 七月のエレベーターの「開」連打 越冬こあら  2 こひつじ・屯
468-10 箱釣の元気良いやつ残りけり 紫土 1 五穀米
468-11 虹立ちて仁王は行けと口開く 五穀米 1 未貴
468-12 箱釣りや薄荷パイプを吸ひながら 五穀米 5 流・中ちゃん・未貴・亜紀・屯
468-13 里山へ誘う小道泥鰌鍋 -
468-14 この町の風情も移りどぢやう鍋 -
468-15 箱釣のすぐに泣かれてしまひけり 亜紀 2 泥亀・越冬こあら
468-16 青あらし旋開橋の廻り初む -
468-17 窓開き梅雨明けの空呼び寄せる 1 早香
468-18 熱帯夜廊下に猫の開きあり 早香 3 流・順之介・屯
468-19 箱釣や子が子を連れて里帰り 6 中ちゃん・順之介・泥亀・こひつじ・亜紀・紫土
468-20 浅草を統べる新塔泥鰌鍋 亜紀 2 五穀米・クリトン
468-21 また息を吹き返しさう泥鰌鍋 -
468-22 気味悪く横目で流す泥鰌鍋 クリトン 1 泥亀
468-23 箱釣や夜の電燈やはらかき 泥亀 1 クリトン
468-24 縁側は全開老舗の泥鰌鍋 -
468-25 雪渓や北アルプスへ窓開くる 中ちゃん 4 流・順之介・クリトン・紫土
468-26 箱釣にやつとこ伸びし小さき手 未貴 2 順之介・クリトン
468-27 乾杯のビール手に持ちさあ開始 -
468-28 箱釣を止め鯛焼と綿飴へ 中ちゃん 1
468-29 箱釣の観客ばかり増える宵 早香 2 泥亀・五穀米
468-30 泥鰌鍋半熟の火のかんどころ -
468-31 開けた窓隣のラジオ夏休み 1 早香
468-32 節電に迷ふ開け閉て盛夏かな 未貴 1 越冬こあら
468-33 泥鰌鍋客人として端に着く 泥亀 3 中ちゃん・順之介・亜紀
468-34 箱釣りの金魚が泳ぐ洗面器 1 越冬こあら
468-35 愛人になれる香水開けにけり こひつじ 2 中ちゃん・紫土
468-36 箱釣のおまけが天寿全うし 越冬こあら  3 泥亀・クリトン・紫土
468-37 無条件に扉開きて夏野原 亜紀 2 未貴・早香
468-38 先生の眼鏡曇らす泥鰌鍋 越冬こあら  1 亜紀
468-39 閉ざされてゐたわけでなく海開き -
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