第 472 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年9月4日
兼題:「刈萱」(かるかや)、「蚯蚓鳴く」(みみずなく)、「砂」 ※「砂」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
472-01 原子炉の熱エネルギー蚯蚓鳴く 泥亀 1 五穀米
472-02 砂時計さらさら秋の光かな 順之介 5 流・五穀米・越冬こあら・紫土・屯
472-03 砂浜の誰も気づかぬ花芒 中ちゃん 1 泥亀
472-04 海鳴りのはるけき砂丘鳥渡る 泥亀 1
472-05 着信を斜め読みする蚯蚓鳴く -
472-06 いつまでも子の心配や蚯蚓鳴く こひつじ 3 クリトン・越冬こあら・亜紀
472-07 新涼やくびれ競へる砂時計 未貴 1 亜紀
472-08 刈萱や峠はひとを招くやう 未貴 3 泥亀・早香・屯
472-09 今日も又捜し物あり蚯蚓啼く -
472-10 蚯蚓鳴く暮れても熱いアスファルト 早香 1 越冬こあら
472-11 刈萱と猫を三匹入れた籠 越冬こあら 1 未貴
472-12 刈萱のむかし鶏小屋の跡 順之介 5 中ちゃん・こひつじ・未貴・紫土・亜紀
472-13 やれやれとしまう暖簾や蚯蚓鳴く 3 中ちゃん・こひつじ・五穀米
472-14 蚯蚓鳴く老眼鏡を探しをり クリトン 1 順之介
472-15 休暇明け新しき砂校庭に クリトン 1 早香
472-16 砂を噛むごとき食卓秋なすび -
472-17 秋昼の紅茶を蒸らす砂時計 越冬こあら 5 順之介・泥亀・早香・紫土・亜紀
472-18 絵日記に挟まる砂や八月尽 8 中ちゃん・順之介・こひつじ・五穀米・早香・未貴・クリトン・屯
472-19 牛をらぬ小屋に刈萱にほふ夜 紫土 3 流・クリトン・亜紀
472-20 武蔵野の刈萱ならば本歌取り -
472-21 砂町に波郷あらはる秋の暮 亜紀 2 早香・紫土
472-22 刈萱の原を突きぬく三角点 -
472-23 お砂場の小さきスコップ蚯蚓鳴く 亜紀 3 流・泥亀・屯
472-24 刈萱の青き部分を引き抜きぬ -
472-25 とつぷりと暮れて刈萱雨匂ふ -
472-26 刈萱が繋留和船隠しをり 中ちゃん 1 泥亀
472-27 黙んまりを決め込む妻や蚯蚓鳴く 越冬こあら 5 中ちゃん・順之介・未貴・クリトン・紫土
472-28 局所的土砂降り続く秋暑く -
472-29 週末のひとり晩酌蚯蚓鳴く -
472-30 おきざりにしてきた仔犬蚯蚓鳴く -
472-31 刈萱の埋没したる石舞台 -
472-32 刈萱や伏せて並べた貸しボート 4 こひつじ・五穀米・未貴・越冬こあら
472-33 秋気かな一握の砂読み返す -
472-34 秋の砂零れてさすらひは哀し 五穀米 1 越冬こあら
472-35 逆らわず伏すも倒れぬ刈萱よ 早香 1 順之介
472-36 宴会の帰路のしじまに鳴く蚯蚓 中ちゃん 1
472-37 砂の城崩れてゐたる秋の海 紫土 3 中ちゃん・クリトン・屯
472-38 薄墨のうすさ極まる蚯蚓鳴く 未貴 1 こひつじ
472-39 刈萱の踏み荒らされて獣道 -
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