第 478 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成23年11月27日
兼題:「枯尾花」、「初氷」、「匂」 ※「匂」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
478-01 朝くりや葱の匂ひに引き締まり 未貴 2 順之介・クリトン
478-02 初氷背筋伸ばして通学路 越冬こあら 1 順之介
478-03 動物の匂ひ残して毛皮かな こひつじ 2 五穀米・紫土
478-04 金魚たち封じ込めたる初氷 中ちゃん 2 五穀米・こひつじ
478-05 温かな包みよ鯛焼きの匂ひ 順之介 2 流・中ちゃん
478-06 冬帽子乾いた風の匂ひして 紫土 4 順之介・クリトン・越冬こあら・早香
478-07 あつけなくパキパキと折れし枯尾花 -
478-08 をみなには化かされぱなし枯尾花 -
478-09 人影や少しかがまる枯尾花 泥亀 2 こひつじ・早香
478-10 音なくて匂ひすらなき雪の宿 中ちゃん 1 未貴
478-11 呼べど犬小屋から出でず初氷 -
478-12 文書きて迎へるひとよ初氷 -
478-13 湖沿ひに一筋の風枯尾花 未貴 1 クリトン
478-14 初氷築山殿のおたまやよ 順之介 1 中ちゃん
478-15 青春の匂の帽子冬耕す 泥亀 2 順之介・亜紀
478-16 初氷朝日と交信後消える 早香 2 泥亀・クリトン
478-17 初氷踏むほどもなく壊れけり クリトン 1 亜紀
478-18 枯尾花列車通ればすくと立つ 早香 2 流・中ちゃん
478-19 銀山のむかしをしのぶ枯尾花 順之介 2 流・亜紀
478-20 木の葉時雨片隅に残る匂い -
478-21 匂はねば無きものとする枇杷の花 五穀米 3 中ちゃん・未貴・紫土
478-22 冬の暮私は人の匂いが嫌い -
478-23 枯尾花七十億の生きすだま -
478-24 初氷この世の色を載せきれず 未貴 4 亜紀・五穀米・越冬こあら・紫土
478-25 風の道拡げて揺れる枯尾花 クリトン 5 泥亀・五穀米・こひつじ・越冬こあら・早香
478-26 初氷子の手袋の小さきこと 1 越冬こあら
478-27 ゆふぐれに透けてゐるなり枯尾花 亜紀 2 中ちゃん・紫土
478-28 冬座敷香燻らせて一休み -
478-29 初氷塵一つなき社務所かな 泥亀 2 亜紀・未貴
478-30 味噌汁の匂い冬めく朝の膳 4 泥亀・クリトン・越冬こあら・早香
478-31 風の土手夕陽が染める枯尾花 3 順之介・泥亀・未貴
478-32 捨て猫が鳴くや川辺の枯尾花 -
478-33 バケツより外して薄き初氷 亜紀 1
478-34 枯尾花始まりの気配飾りをり 五穀米 1 早香
478-35 傷口に沁みるバーボン初氷 紫土 1 こひつじ
478-36 ほのほのと大地の匂ひ蕪引く 亜紀 6 流・泥亀・五穀米・未貴・こひつじ・紫土
[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]