第 570 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成27年6月7日
兼題:「夏木」、「蜻蛉生(あ)る」、「背」 ※「背」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
570-01 夏空や高原駅の背の木立 -
570-02 梅漬ける母の背中を追ひ続け こひつじ 1 越冬こあら
570-03 立派ねと見上ぐ夏木となりにけり -
570-04 背後から迫る気配の山若葉 クリトン 3 香苗・こひつじ・未貴
570-05 去年まで蜻蛉生れし池消えて クリトン 1
570-06 蜻蛉生るややの寝返りまだ出来ず ヤチ代 3 こひつじ・クリトン・泥亀
570-07 梅雨入りや背広の男小走りに 中ちゃん 2 流・越冬こあら
570-08 空掴まんと背泳ぎの腕回す ヤチ代 3 中ちゃん・亜紀・香苗
570-09 旅人の背へふりそそぐ薄暑光 -
570-10 夏木立手描きの地図に揺るる影 太津治 5 中ちゃん・ヤチ代・亜紀・香苗・こひつじ
570-11 弁当をひろげはしゃいで夏木立 -
570-12 打ちたての太刀奮はせて蜻蛉生る -
570-13 むかし馬車通りし道や夏木立 こひつじ 3 亜紀・泥亀・越冬こあら
570-14 せせらぎのサンバのリズム蜻蛉生る 泥亀 1 ヤチ代
570-15 背凭れに体預けて海南風 越冬こあら 3 香苗・クリトン・未貴
570-16 蜻蛉生る眠る時のみ児は静か こひつじ 4 中ちゃん・太津治・未貴・越冬こあら
570-17 夏木立君からの文隠れ読む 香苗 2 太津治・クリトン
570-18 枝折りても迷ふ山路や妹背鳥 太津治 2 流・亜紀
570-19 今年また決まる順位や蜻蛉生る 亜紀 1 中ちゃん
570-20 蜻蛉生る争い事が絶えぬ星に -
570-21 君の背は私の頭青田風 香苗 2 こひつじ・泥亀
570-22 蜻蛉生れ黄泉の国から来る使い 香苗 1 ヤチ代
570-23 結界をはみ出す樹勢大夏木 未貴 3 流・香苗・クリトン
570-24 夏木立坊主頭を掻く青年 越冬こあら 2 流・こひつじ
570-25 蜻蛉生る路面電車の側溝に 中ちゃん 1 泥亀
570-26 奔放に生きん尺蠖背を伸ばす 泥亀 3 太津治・亜紀・クリトン
570-27 里はいま夏木の景となつてゐし 中ちゃん 2 ヤチ代・未貴
570-28 わが町の駅前広場大夏木 亜紀 1 ヤチ代
570-29 一心に天へ抜けたる夏木かな 泥亀 1 太津治
570-30 空青し切り絵の如き夏木立 1 太津治
570-31 荒れまかせの社の池や蜻蛉生る 2 中ちゃん・未貴
570-32 水草の繊きところに蜻蛉生る -
570-33 何も言ふことなく汗の背中かな 亜紀 2 泥亀・越冬こあら
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