第 573 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成27年7月19日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
573-01 七月の粒の大きな雨に濡れ 越冬こあら 1 香苗
573-02 ごめんねの糸口揺らす扇風機 太津治 2 こひつじ・泥亀
573-03 母を訪ふ介護ホームの青簾 中ちゃん 3 クリトン・こひつじ・未貴
573-04 あめんぼの跨ぐ水の輪通り雨 太津治 3 香苗・クリトン・未貴
573-05 熊蝉の弾けて胸の波立ちぬ 泥亀 2 中ちゃん・亜紀
573-06 濃茶点て喜怒哀楽の十七茶 -
573-07 媼(おうな)の手引くヘルパーに汗少し 中ちゃん 1 クリトン
573-08 ひとりにひとつの線香花火かな -
573-09 灼けあとの今なお消えぬ白き肌 -
573-10 夕迫る山の黒ずみ蝉ひとつ 未貴 1 太津治
573-11 子供たちみな蹴飛ばてし夏蒲団 クリトン 3 中ちゃん・ヤチ代・泥亀
573-12 葛饅頭かぶり気持ちを落ち着かす -
573-13 ご贔屓の出待ちに戦ぐ夏柳 -
573-14 呼ぶ鴉あつまる鴉大西日 鶴子 4 中ちゃん・太津治・越冬こあら・こひつじ
573-15 店内の珈琲の香や梅雨明ける 3 太津治・香苗・ヤチ代
573-16 玄関を入りて匂へり百合の花 ヤチ代 2 香苗・亜紀
573-17 風呂の窓開ければ闇に蛙鳴く 4 太津治・亜紀・未貴・ヤチ代
573-18 緑道を急がずにゆく黒日傘 亜紀 4 クリトン・越冬こあら・こひつじ・泥亀
573-19 なつかしき風透き通る祭かな -
573-20 子燕や自転車並ぶ無人駅 泥亀 5 流・鶴子・亜紀・越冬こあら・未貴
573-21 くはだてを隠して軽き夏暖簾 太津治 3 未貴・ヤチ代・泥亀
573-22 夕の虹老々介護杖二本 -
573-23 白玉やあのタレントの名前出ず 越冬こあら 4 中ちゃん・鶴子・こひつじ・ヤチ代
573-24 地下鉄の長き階段梅雨の月 亜紀 3 流・クリトン・越冬こあら
573-25 コンビニの夏の夜更けや潮香る 2 香苗・亜紀
573-26 生麦酒クイクイクイてふ早かな こひつじ 1 鶴子
573-27 太い木に尻尾ふりふり昼寝猫 -
573-28 黒南風や欠航の灯が次々と クリトン 1
573-29 枝豆を放り込みたる上機嫌 こひつじ 2 流・越冬こあら
573-30 曲線の整列ありし心太 こひつじ 2 流・太津治
573-31 柘榴裂け無数の悪意笑ひをり -
573-32 夕風にのり初蝉のすべり出す 未貴 2 中ちゃん・鶴子
573-33 冷房のもとに集ひてサロンなる -
573-34 好きな人きて語り出す花氷 -
573-35 歳月をめくる風かな夕端居 未貴 1 泥亀
573-36 ブランドの糞の小袋巴里祭 ヤチ代 1 鶴子
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