第 578 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成27年9月27日
兼題:「新酒」、「落鮎」、「蟋蟀」

No.  俳          句 作  者 選          者
578-01 朽舟の湖の夕暮ちちろ虫 泥亀 5 流・香苗・亜紀・越冬こあら・クリトン
578-02 杉玉の取替へられて新酒かな クリトン 1
578-03 窓ぎわに宇宙帰りの秋桜 鶴子 1 泥亀
578-04 落鮎の万のたまごを食べにけり 香苗 3 太津治・亜紀・未貴
578-05 大川を身重に泳ぐ秋の鮎 鶴子 1 未貴
578-06 落鮎や黄泉の流れに身を委ぬ ヤチ代 4 流・鶴子・越冬こあら・クリトン
578-07 新走り子の結婚は子に任す 越冬こあら 2 太津治・こひつじ
578-08 鳥達も落鮎狙ふ解禁日 -
578-09 落鮎や美星薄命またひとり 越冬こあら 1
578-10 鮎落ちてゆふぐれ色となりにけり 亜紀 2 香苗・鶴子
578-11 蟋蟀の夜ぞバスのドア開(あ)くごとに 中ちゃん 4 太津治・こひつじ・未貴・クリトン
578-12 落鮎の簗に跳ねるを拾ふ娘(こ)ら -
578-13 こほろぎの音に迎へられ母と逢ふ 未貴 2 鶴子・越冬こあら
578-14 風誘ふ外れ馬券やちちろ鳴く -
578-15 ただいまと云へど蟋蟀鳴くばかり クリトン 1 鶴子
578-16 民謡も甚句も哀し新ばしり 未貴 4 ヤチ代・亜紀・中ちゃん・鶴子
578-17 落鮎の寂しき味や独り酒 -
578-18 蟋蟀が鳴いて悲しき駐車場 越冬こあら 1 中ちゃん
578-19 暮れてより窓打つ風や新酒飲む 3 香苗・中ちゃん・越冬こあら
578-20 法事終へ骨ごと食す秋の鮎 -
578-21 待ちぼうけ鮎落つ川の石の橋 太津治 2 流・こひつじ
578-22 村人のただ佇みて鮎の落ち -
578-23 極楽の杉玉吊るし新酒かな -
578-24 ちちろ鳴くトイレは男女共用ぞ ヤチ代 2 中ちゃん・未貴
578-25 蟋蟀や町にひとつの板金屋 亜紀 5 太津治・こひつじ・越冬こあら・泥亀・クリトン
578-26 新酒酌む下戸も一口お相伴 ヤチ代 1 クリトン
578-27 繁栄を偲び唄うよちちろ虫 -
578-28 飲兵衛の墓が吸ひ上ぐ新酒哉 太津治 3 ヤチ代・こひつじ・亜紀
578-29 快癒せし友は新酒を持ち来たる 中ちゃん 4 太津治・ヤチ代・未貴・泥亀
578-30 貸家札出たる工場やちちろ鳴く 1 香苗
578-31 新酒をなみなみと注ぐ慰労会 -
578-32 まだ蒼き新酒を飲めり恋はじめ 香苗 1 ヤチ代
578-33 ご無沙汰をまず詫びてより新酒かな こひつじ 3 ヤチ代・亜紀・泥亀
578-34 ポテトサラダつまみ始める新酒かな 亜紀 2 中ちゃん・泥亀
578-35 落鮎のさ走る向ふ日本海 -
578-36 神棚に灘の新酒を祀りたり 泥亀 1 香苗
[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]