第 610 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成28年12月18日
兼題:「水鳥」、「冬ざれ」、「席」。「席」は無期兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
610-01 会釈してコート脱ぐ席ロードショウ 中ちゃん 3 泥亀・こひつじ・クリトン
610-02 水鳥のゐる小橋まで遠廻り 未貴 2 流・亜紀
610-03 助手席も寝息となりし冬の夜 越冬こあら 4 中ちゃん・流・こひつじ・まぐのりあ
610-04 冬ざれの野に隣する荒磯かな 2 泥亀・未貴
610-05 手袋のままに差し出す座席券 亜紀 3 中ちゃん・こひつじ・クリトン
610-06 水鳥や渋滞中の湾岸線 亜紀 2 越冬こあら・未貴
610-07 冬ざるる鳥影ひとの影遠く -
610-08 冬ざれし川原に犬の走りをり クリトン 1 鶴子
610-09 餌ねだる水鳥滑るやうに来し ヤチ代 2 まぐのりあ・クリトン
610-10 冬ざれへわれも一樹となり紛る 泥亀 3 中ちゃん・未貴・亜紀
610-11 クリスマス座席指定の演奏会 鶴子 1 亜紀
610-12 冬ざれや峠の句碑に苔の生す まぐのりあ 2 鶴子・クリトン
610-13 水鳥やいちわ目覚めて漂へる -
610-14 水鳥を乗せし漁船の動き出す 泥亀 2 ヤチ代・越冬こあら
610-15 水鳥の雨降る中の沈思かな -
610-16 冬ざれのダビットソンを噴かしをり ヤチ代 4 流・鶴子・越冬こあら・未貴
610-17 冬の旅温もり残る自由席 まぐのりあ 2 こひつじ・未貴
610-18 ただ一羽水鳥のきてすぐに発ち -
610-19 水鳥の混む大きいも小さいも こひつじ 1 中ちゃん
610-20 小春日や縁側にある猫の席 4 鶴子・ヤチ代・越冬こあら・まぐのりあ
610-21 咳込めばまわりの席の空いて来し こひつじ 1 ヤチ代
610-22 冬ざれの部屋碧眼の縫ぐるみ 越冬こあら 2 泥亀・まぐのりあ
610-23 水鳥や鳥であることうたがはず -
610-24 スカイツリーが見え冬ざれの景の奥 中ちゃん 4 流・泥亀・ヤチ代・亜紀
610-25 雪をんな去りたる跡か席濡れて -
610-26 冬ざれて寂しげに鳴く大鴉 鶴子 2 中ちゃん・流
610-27 水鳥の離れてゐしが追ひつきぬ 中ちゃん 1 クリトン
610-28 酔客や席のうずまる夜鳴き蕎麦 泥亀 1 鶴子
610-29 日向ぼこ特等席を独り占め ヤチ代 2 こひつじ・まぐのりあ
610-30 冬ざれの交差して行く影法師 亜紀 2 泥亀・ヤチ代
610-31 冬ざれや潰して捨てるブリキ缶 こひつじ 2 越冬こあら・亜紀
610-32 水鳥や今更かける言葉なく -
610-33 顔見世の席盛装の人多く -
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