第 612 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年1月15日
兼題:「左義長」、「寒卵」、「呼鈴」 ※「呼鈴」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
612-01 左義長の灰持ち行く婆と孫 -
612-02 黄身二つプチプチ泳ぐ寒玉子 -
612-03 呼鈴や我に返りし寝正月 クリトン 4 泥亀・こひつじ・太津治・未貴
612-04 呼鈴を押して仰げばオリオン座 -
612-05 どんど終え燻りとなり帰路を行く -
612-06 山の湯の朝餉となりし寒卵 泥亀 4 まぐのりあ・こひつじ・中ちゃん・鶴子
612-07 悴みて呼び鈴三度(みたび)押しにけり まぐのりあ 1 亜紀
612-08 左義長の炎が照らす子らの顔 中ちゃん 3 泥亀・ヤチ代・こひつじ
612-09 蛇の来て丸呑みしたる寒卵 -
612-10 呼び鈴を押し忘れたり冬の雷 泥亀 1 クリトン
612-11 村の子に燃すもの託すどんど焼き こひつじ 5 流・泥亀・ヤチ代・クリトン・太津治
612-12 呼鈴に開けば丸い冬の月 越冬こあら 3 まぐのりあ・中ちゃん・未貴
612-13 大根を抱えたままでチャイム押す こひつじ 5 流・クリトン・太津治・亜紀・鶴子
612-14 まだ暗き朝の厨の寒卵 中ちゃん 1 越冬こあら
612-15 左義長の焔は闇を駆け上ぐる 亜紀 1 ヤチ代
612-16 滋養てふ祖母の言の葉寒卵 ヤチ代 3 泥亀・中ちゃん・太津治
612-17 呼鈴のライトが不意に寒の闇 -
612-18 呼鈴の冴えたる音や軽井沢 亜紀 1 鶴子
612-19 呼鈴でハーイと返事初電話 鶴子 1 こひつじ
612-20 取仕切る子等(こら)声高きどんど焼き 太津治 2 流・クリトン
612-21 寒卵逝きて久しき人偲ぶ -
612-22 寒卵一人息子は伏目がち -
612-23 左義長と広場の子供光り合ふ 泥亀 1 鶴子
612-24 食卓に残るトランプ寒卵 亜紀 4 まぐのりあ・中ちゃん・越冬こあら・未貴
612-25 子等の声弾んでどんど焼きにけり 鶴子 2 泥亀・ヤチ代
612-26 世話役の同じ苗字やどんど焼 ヤチ代 8 流・こひつじ・中ちゃん・越冬こあら・クリトン・太津治・未貴・亜紀
612-27 青春の香の左義長の煙かな -
612-28 掌にずしりと重き寒卵 -
612-29 帰省子の呼鈴要らぬ笑ひ声 太津治 1 まぐのりあ
612-30 ユトリロの白とも違ふ寒卵 -
612-31 寒卵抱く雌鶏の腹湿る -
612-32 自転車の呼鈴鳴らし初買に ヤチ代 2 越冬こあら・未貴
612-33 初夢の呼鈴に手の届かざる 未貴 1 亜紀
612-34 寒卵二つの黄身の現れて クリトン 1 鶴子
612-35 どんど火はうねる太平洋の風 未貴 3 ヤチ代・越冬こあら・亜紀
612-36 とんどの火嫌がる町は子もおらず クリトン 2 流・まぐのりあ
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